ー日常ー街の住人達【9】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
チコ「殿下、またそんなこと言って…」
ミハイル「僕は清く正しく美しい人間だからウッカリしない!」
ムーン1「言いましたね」
ムーン2「それじゃ僕たちこれからずっと殿下を見張りますよ。それで殿下がウッカリミスをやらかしたら全員でボコボコにしますけどよろしいですか?」
ミハイル「おお、のぞむところだ!ハッハッ!」
チコ「あーあ……どうなっても知りませんよ。」
強気に笑いながら出て行ったミハイルだったのだが……。
すぐに自分の言葉に後悔する。
売り言葉に買い言葉でえらいことを言ってしまった。自分だって人間であるミスをしないとは限らない。そして、ムーンたちはボコボコにするといってたが今までさんざんいじめてきているから本気で来るだろう。
どうしようと思いつつ、できるだけ動かずミスをしないようにするしかないと仕事に戻った。
「「「……」」」
執務室に戻ると皆すでに仕事を始めているが、視線はミハイルを追っている。
ミハイル「んんっ、さぁて仕事をするかー。」
ムーン1「では、こちらの書類に目を通してサインをお願いします。」
書類の束が目の前に置かれる。が、その間もジッと見つめられている。
ミハイル「(見張ってるなぁ。うっ、気を付けようと思うとかえって動きが……。)」
書類をめくると同時に肘が机の上のペンにあって転がっていき、床に落下した。
「「「あーーーっ!」」」
全員がいっせいに声を上げて指をさす。
しかし、殿下はペンを拾ってまた落として拾ってを素早く繰り返した。
ミハイル「いち、に、いち、に。よし、デスクで出来る軽い運動終わり。」
ムーン1「あっ、くそー」
ムーン2「せっかくミスを見つけたのに先に誤魔化されてしまった。」
ムーン3「さすがに手ごわいな」
ムーン1「これからもっと注意してみはろう」
「「「うむ!」」」
チコ「なんだかなぁー……。」
見張り、見張られのまま仕事が終わるまで続き時間は夕食時になった。
相変わらず見張られ続けながら食堂に移動する。さすがに今度は定時通りに食事の準備がされていた。
自分の席へと移動していると何もないところで滑って盛大にずっこけたのだ。
ムーン1「コケた!」
ムーン2「ミスだ!」
ミハイル「何を言っている夕食時に派手にコケたらどれぐらいダメージを受けるか試しただけだ。」
「「「あーもー!」」」
チコ「殿下、またそんなこと言って…」
ミハイル「僕は清く正しく美しい人間だからウッカリしない!」
ムーン1「言いましたね」
ムーン2「それじゃ僕たちこれからずっと殿下を見張りますよ。それで殿下がウッカリミスをやらかしたら全員でボコボコにしますけどよろしいですか?」
ミハイル「おお、のぞむところだ!ハッハッ!」
チコ「あーあ……どうなっても知りませんよ。」
強気に笑いながら出て行ったミハイルだったのだが……。
すぐに自分の言葉に後悔する。
売り言葉に買い言葉でえらいことを言ってしまった。自分だって人間であるミスをしないとは限らない。そして、ムーンたちはボコボコにするといってたが今までさんざんいじめてきているから本気で来るだろう。
どうしようと思いつつ、できるだけ動かずミスをしないようにするしかないと仕事に戻った。
「「「……」」」
執務室に戻ると皆すでに仕事を始めているが、視線はミハイルを追っている。
ミハイル「んんっ、さぁて仕事をするかー。」
ムーン1「では、こちらの書類に目を通してサインをお願いします。」
書類の束が目の前に置かれる。が、その間もジッと見つめられている。
ミハイル「(見張ってるなぁ。うっ、気を付けようと思うとかえって動きが……。)」
書類をめくると同時に肘が机の上のペンにあって転がっていき、床に落下した。
「「「あーーーっ!」」」
全員がいっせいに声を上げて指をさす。
しかし、殿下はペンを拾ってまた落として拾ってを素早く繰り返した。
ミハイル「いち、に、いち、に。よし、デスクで出来る軽い運動終わり。」
ムーン1「あっ、くそー」
ムーン2「せっかくミスを見つけたのに先に誤魔化されてしまった。」
ムーン3「さすがに手ごわいな」
ムーン1「これからもっと注意してみはろう」
「「「うむ!」」」
チコ「なんだかなぁー……。」
見張り、見張られのまま仕事が終わるまで続き時間は夕食時になった。
相変わらず見張られ続けながら食堂に移動する。さすがに今度は定時通りに食事の準備がされていた。
自分の席へと移動していると何もないところで滑って盛大にずっこけたのだ。
ムーン1「コケた!」
ムーン2「ミスだ!」
ミハイル「何を言っている夕食時に派手にコケたらどれぐらいダメージを受けるか試しただけだ。」
「「「あーもー!」」」