ー日常ー街の住人達【9】

ーフランス:パリー

たくさんの謝礼という言葉に調子が有頂天なままヒマナ探偵事務所を後にした。

しかし、よっぽど自信があるのか、そのまま笑い続けている。

ミハイル「ハッハッハッ……ハッハッ……困ったーー!」

馬鹿かと思うくらいに笑っていたともったら突然頭を抱えて叫び出した。

チコ「なにを困ってるんです。人面瘡で、かたづければいいじゃありませんか。」

ミハイル「アホかおまえは!いくら僕が器用でもあんなわけのわからない変装できるわけないだろう!タネはこれだ!」

そういって取りだしたのは殿下の顔をのリアルマスクで裏側は細かな配線だらけだ。

その不気味な殿下マスクを床に投げるとべチャリと張り付いた。するとパチッと目が開いてこっちに視線を向けて喋りだした。

ミハイル(マ)『あの助手が生意気だったので開発中のグッズでハッタリをかましたのだ。』

チコ「うわっ…」

パルン「うーむ、不気味だ」

ミハイル「パーティでひとをおどかすためのビックリグッズだ。これを彼の背中らに張り付け、僕は机の影に隠れていただけなのだ。見ての通り機械でコントロールしているから探知機にひっかかってしまう。だからこれで調査はできない。困ったといってる訳が分かったか。」

チコ「威張るところじゃないでしょう。」

パルン「それじゃ、どうするんです。」

ミハイル「う~ん……靴の色を知るだけならなんとでもなる。会合当日軍隊を突入してリーダーの靴を無理やり脱がせても目的を達することはできるが、それじゃ変装ミハちゃんの名前に傷がつく!なんとかして見事な変装で、靴の色を知らなくては!」

チコ「んな無茶な」

パルン「そう見えればいいんですか、それなら手はありますが」

ミハイル「本当か!」

パルン「ただし、お金はかかりますよ」

ミハイル「……………………やむをえんやってみろ!」

パルン「はっ」

チコ「めっちゃ間がありましたね。」

ミハイル「身を切る思い……なのだ。」

チコ「アホの極みな気がします。」

パルン号はさっそくヒマナ氏を通じて情報部から資料を入手しました。

パルン「さすがだな。よくメンバーの素性をここまで調べ上げたものだ。リーダーの正体にまで、せまっているが……ふーん、恐らく例の野党の…靴の色が問題になるわけだな。さて、メンバーの中でとくにガメつそうな奴と神経質そうなやつは……」

神経質そうな代表に選ばれたのは表向きは大学教授のP氏。
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