ー日常ー街の住人達

ーとある大学ー

受付「はい、こちらが資料になっております。」

ミハイル「……」
すたすた

受付「あ、ちょっと。そこのボウヤ」

ミハイル「……」
すたすた

受付「聞こえてないのかな?ボウヤ。ちょっと、そこの男の子」

ミハイル「…………」
すたすた

受付「お金が落ちてる」

ミハイル「どこだ!僕のだ!僕のものだ!」

受付「聞こえてるんじゃないか!!」

ミハイル「聞こえとるわボケ」

受付「誰なんだ君は!」

ミハイル「……」
すたすた

受付「だから……いくなといっとろーが!!」

ミハイル「僕が誰か分からんところを見ると……新人だな」

教授「おぉ、ミハイル君ではないか」

受付「お知り合いですか?」

ミハイル「僕が誰かいってやれ」

教授「ミハイル殿下……といっても、わからんか。彼は世界的な若き研究者だ。ちなみに一国の王でもあらせられる」

受付「マジですか」

ミハイル「コイツ、一国の王に手をかけたぞ」

受付「……ひらに、ひらにぃ!」

ミハイル「あっははは。」

教授「あまり、からかわんでもらえませんかな」

ミハイル「冗談だ。ユーモアは人生の調味料!」

教授「しかし、今日はなぜ?」

ミハイル「万能細胞の研究とやらを聞きにな」

教授「はぁ……(ひっ掻き回しに来たんだろうな)」

ミハイル「はっはっはっ、そんな緊張しなくてもいい。茶菓子とお茶の用意だけは忘れないでくれたまえよ。はっはっのはー!」

柏「……」

ガシッ!
ミハイル「誰だ。人の頭を掴んでいるのは」

柏「失礼、そこの壁は丈夫かな?」

教授「まぁ、壁ですからね。」

柏「そうですか……フンッ!」

ドゴォォン!
ミハイル「ぶべぁ!!」

柏「……」

ゴッゴッゴッゴッ!
ミハイル「ふぎっ!いぎっ!ちょっ!やめんかぁー!一国の国王を壁にぶつけて……」

柏「窓がいいのか?ほら」

ぶんっ、グワシャァァァン!
ミハイル「ギィャァァァァ……」

柏「お騒がせした。」

教授「あ、いや……」

柏「窓の弁償代は後にミハイルに支払わせる。光臣」

光臣「はっ。」

柏「外に投げ捨てたボケを箱に詰めて車に乗せておけ。やはり、国に送り返す。あぁ、それと間違っても空気が漏れないようにしろよ。完全密封にしておけ。空気が汚れる」

光臣「御意」

柏「それでは失礼する」

光臣「……」

教授「はぁ……なんだったんだ。」
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