ー日常ー街の住人達

ー羽田空港ー

ファンファンファンファン……

刑事A「こちら封鎖班、完了しました!」

刑事B「緊急車両の搬入完了。」

柏「いちいちの報告は上司にしろ。俺にするな。」

光臣「……」

刑事A「はっ、失礼しました。」

刑事B「すぐに作業に戻ります」

柏「……はぁ」

光臣「……」

ミハイル「まったく、大騒ぎだな。たかだか飛行機が急旋回しただけで」

柏「たかだか急旋回?」

ミハイル「そうだ。ただ、その急旋回のおかげで空港に突っこまなかったんだがな。ハッハッハッハッ!」

柏「どこぞのボケが気分的に旅客機を運転したいなどといいだした挙げ句に機長と舵の取り合いをしたのが根本的な原因だがな」

ミハイル「アレは僕は悪くない。運転したいと頼んだのに断られたか力ずくに出たまでだ」

柏「お前が悪い!」

ミハイル「うにゃーん」

光臣「……」
スッ……チャキ!

柏「本来なら今すぐ首を撥ねろ……というが。刀を下げろ。光臣」

光臣「……御意」

ミハイル「日本では銃刀法違反になるんじゃないのか?」

柏「俺が居る場合、そこは法治圏外だ」

ミハイル「お前のようなヤツに殺人許可書を発行した世界が間違ってるな」

柏「お前のようなクズが存在している方が間違ってる」

ミハイル「面白い冗談だな」

柏「お前のようなクズが存在している方が間違ってる」

ミハイル「なぜ二回言った!」

柏「お前のような……」

ミハイル「やかましい!」

柏「ふんっ。それよりなぜ腐れ豚饅頭の貴様が日本に来るたびに俺が出迎えさせられる。」

ミハイル「他のやつらではイチイチ仕事が遅い。態度と性格が悪いがお前は仕事が早い。だから、僕がそう国連に頼んだ。」

柏「死んでくれ」

ミハイル「お前が死ね」

光臣「……」

ヒュバ!ガゴォン!
ミハイル「ぎゃぁぁ!斬られた!もう駄目だ!僕は死んでしまう!あぁ!まだやり残したことがいっぱいあるのにぃぃぃ!」

柏「やかましい!みね打ちだろうが!」

ミハイル「なーんだ!そっか!」

光臣「殺したい……。」

柏「殺していいのだったら遠の昔に俺が殺してる」

ミハイル「それにしてもみね打ちというが鉄の塊でぶん殴られたら死傷するほど痛いよな」

柏「頭蓋骨が割れればよかったのだが……光臣。次からはもう少し本気で殴れ。事故死なら何も問題ない」

光臣「御意」

ミハイル「物騒な冗談をいっらんでさっさと車の手配をしろ」

柏「本気だ。それよりも行き先を聞いていなかったが何処に行く気だ?」

ミハイル「あぁ、大学だ」

柏「……大学?」

ミハイル「万能細胞作成の研究論文を発表会があるらしいからそれを聞きに行く。そして、アラ見つけて突き回しに行く。あたふたする研究員の顔をみると非情に愉快だぞ。ハッハッハッ」

柏「お前の顔は不愉快だな」
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