ー日常ー街の住人達【9】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
便利は便利なことだがやはり不気味な現象に不安の声も出てきましたが殿下は……。
ミハイル「気にするな食費が助かっているんだから」
ムーン1「なにか落とし穴がなけりゃいいんだけど」
「「「う~ん」」」
~~
チコ「殿下、引き続き調べていたのですが、ある超常現象研究家がひとつの仮説を立てています。」
ミハイル「どんな仮説だ」
チコ「つまり大気圏の上に超サルガッソー海という不思議な空間があって」
ムーン1「さるがっそー?」
ミハイル「サルガッソー海、北太平洋のバハマ諸島東方の海域だ。サルガッサムという海藻がたくさん浮遊していて、それにまとわりつかれて多くの船が難破したのだ。ナンパといっても町の女の子に声をかけるわけじゃないぞ。」
ムーン1「わかってます」
ミハイル「そのため昔船乗りが船の墓場と恐れて近寄らなかったところだ」
「「へえー」」
チコ「超サルガッソー海という超常空間があり、そこに瞬間移動…テレポーテーションの概念を考えて命名したのも、このフォートという研究家なのですが」
ミハイル「ふーん」
チコ「なんらかの理由で瞬間移動した魚やカエルそのほかのあらゆるモノが一時的にこの空間に蓄えられ、時おり放出されて降ってくるのがファフロッキーズ現象だと考えたのです。」
ミハイル「なんとかというSFオタクが考えそうな疑似科学的仮説だなあ。第一、その節じゃ、僕が願ったモノがその通りに降ってくる説明がつかない。」
チコ「それはまあ…」
ミハイル「食費が助かれば理由や原因はどうでもいいんだ。」
チコ「はぁ…」
そんことを言ってから数日後……
ミハイル「こらーっ!僕のへそくりを盗んだのは誰だー!」
ムーン1「はあ?」
チコ「私たちがそんなことするはずないじゃありませんか。」
ムーン2「だいたい殿下がへそくりしてることすら知りませんでしたよ。」
ミハイル「金庫に100万円入れておいたのに!」
チコ「100万円!豪勢なへそくりですね。よくそんな大金ためましたね。」
ミハイル「おやつを我慢してコツコツためたんだ。問題はそこじゃない!今金庫の中を見たら52万円しかないんだ!48万円盗んだのは誰だ!」
ムーン1「ですから知りませんてば」
チコ「そもそもあの金庫は殿下の脳波にしか反応しないんでしょう?開けようたって私たちには開けられませんよ。」
便利は便利なことだがやはり不気味な現象に不安の声も出てきましたが殿下は……。
ミハイル「気にするな食費が助かっているんだから」
ムーン1「なにか落とし穴がなけりゃいいんだけど」
「「「う~ん」」」
~~
チコ「殿下、引き続き調べていたのですが、ある超常現象研究家がひとつの仮説を立てています。」
ミハイル「どんな仮説だ」
チコ「つまり大気圏の上に超サルガッソー海という不思議な空間があって」
ムーン1「さるがっそー?」
ミハイル「サルガッソー海、北太平洋のバハマ諸島東方の海域だ。サルガッサムという海藻がたくさん浮遊していて、それにまとわりつかれて多くの船が難破したのだ。ナンパといっても町の女の子に声をかけるわけじゃないぞ。」
ムーン1「わかってます」
ミハイル「そのため昔船乗りが船の墓場と恐れて近寄らなかったところだ」
「「へえー」」
チコ「超サルガッソー海という超常空間があり、そこに瞬間移動…テレポーテーションの概念を考えて命名したのも、このフォートという研究家なのですが」
ミハイル「ふーん」
チコ「なんらかの理由で瞬間移動した魚やカエルそのほかのあらゆるモノが一時的にこの空間に蓄えられ、時おり放出されて降ってくるのがファフロッキーズ現象だと考えたのです。」
ミハイル「なんとかというSFオタクが考えそうな疑似科学的仮説だなあ。第一、その節じゃ、僕が願ったモノがその通りに降ってくる説明がつかない。」
チコ「それはまあ…」
ミハイル「食費が助かれば理由や原因はどうでもいいんだ。」
チコ「はぁ…」
そんことを言ってから数日後……
ミハイル「こらーっ!僕のへそくりを盗んだのは誰だー!」
ムーン1「はあ?」
チコ「私たちがそんなことするはずないじゃありませんか。」
ムーン2「だいたい殿下がへそくりしてることすら知りませんでしたよ。」
ミハイル「金庫に100万円入れておいたのに!」
チコ「100万円!豪勢なへそくりですね。よくそんな大金ためましたね。」
ミハイル「おやつを我慢してコツコツためたんだ。問題はそこじゃない!今金庫の中を見たら52万円しかないんだ!48万円盗んだのは誰だ!」
ムーン1「ですから知りませんてば」
チコ「そもそもあの金庫は殿下の脳波にしか反応しないんでしょう?開けようたって私たちには開けられませんよ。」