ー日常ー街の住人達【8】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
唸りながらドタバタしていた殿下は突然ハタッと動きを止めた。
チコ「なにか思いついたんですか?」
ミハイル「もしかしたら」
チコ「もしかしたら?」
ミハイル「もしかしたら……もしかしたらーー!」
ムーン1「殿下、お電話です。」
ミハイル「間の悪い電話だな。もしもし……ああニューヨークのゴールドマン商会の…えっ百キャラアップのダイヤを欲しがってるお客さんがいる?成金だから吹っ掛ければ高く売れそう!?ボロい話ではありませんか!今は取り込み中なので済み次第見繕って御届けにうかがいます!まいどありー!」
チコ「御用聞きですか」
ミハイル「うむ。さてと……なんの話だったかな」
ムーン1「キ号とケ号!」
ミハイル「それはさておき男の子と女の子が一緒に階段から落っこちて頭を打つか何かして二人の中身が入れ替わるというシチュエーションを知らないか?」
チコ「なんだか映画で見たことあるようなないような……」
ミハイル「やってもよう」
「「えっ?」」
ミハイル「キ号とケ号でやってみるんだ」
ムーン1「はあ……」
チコ「なにを?」
ミハイル「納得して分からん奴らだなー。キ号とケ号を階段から落とすんだ」
チコ「するとどうなります?」
ミハイル「中身が入れ替わったら面白いことになりゃしないか?」
「「「え~~」」」
チコ「殿下がわけのわからないことを思いつくのはいつものことですけど……」
ムーン1「でもさすがにこれはなぁ……」
ミハイル「こら、何をヒソヒソやってる」
チコ「お言葉を返すようですが」
ミハイル「返さんでいい」
チコ「いーえ返します。ケ号さんとキ号さんの中身が入れ替わってもケ号さんがキチョーメンに、キ号さんがケッペキになるだけで結局同じことなんじゃありませんか?」
ミハイル「フッ、素人はこれだから」
チコ「うわお上から目線」
ミハイル「いいか、バットを振らなければボールには当たらない、振れば必ず当たるわけではないが、振らなければ絶対当たらない。わかるか?」
チコ「ものすごく分かりにくい例えなのは分かります。」
ミハイル「よーするにやらなくちゃ何も起こらないが、やれば何かが起こるかもしれない。だからやってみるべきなのだ!キ号とケ号!」
キ号「はい?」
ケ号「はい?」
ミハイル「しばれ」
「「はい?」」
仕方なく命令通りにキ号とケ号を縄で縛り上げた。
唸りながらドタバタしていた殿下は突然ハタッと動きを止めた。
チコ「なにか思いついたんですか?」
ミハイル「もしかしたら」
チコ「もしかしたら?」
ミハイル「もしかしたら……もしかしたらーー!」
ムーン1「殿下、お電話です。」
ミハイル「間の悪い電話だな。もしもし……ああニューヨークのゴールドマン商会の…えっ百キャラアップのダイヤを欲しがってるお客さんがいる?成金だから吹っ掛ければ高く売れそう!?ボロい話ではありませんか!今は取り込み中なので済み次第見繕って御届けにうかがいます!まいどありー!」
チコ「御用聞きですか」
ミハイル「うむ。さてと……なんの話だったかな」
ムーン1「キ号とケ号!」
ミハイル「それはさておき男の子と女の子が一緒に階段から落っこちて頭を打つか何かして二人の中身が入れ替わるというシチュエーションを知らないか?」
チコ「なんだか映画で見たことあるようなないような……」
ミハイル「やってもよう」
「「えっ?」」
ミハイル「キ号とケ号でやってみるんだ」
ムーン1「はあ……」
チコ「なにを?」
ミハイル「納得して分からん奴らだなー。キ号とケ号を階段から落とすんだ」
チコ「するとどうなります?」
ミハイル「中身が入れ替わったら面白いことになりゃしないか?」
「「「え~~」」」
チコ「殿下がわけのわからないことを思いつくのはいつものことですけど……」
ムーン1「でもさすがにこれはなぁ……」
ミハイル「こら、何をヒソヒソやってる」
チコ「お言葉を返すようですが」
ミハイル「返さんでいい」
チコ「いーえ返します。ケ号さんとキ号さんの中身が入れ替わってもケ号さんがキチョーメンに、キ号さんがケッペキになるだけで結局同じことなんじゃありませんか?」
ミハイル「フッ、素人はこれだから」
チコ「うわお上から目線」
ミハイル「いいか、バットを振らなければボールには当たらない、振れば必ず当たるわけではないが、振らなければ絶対当たらない。わかるか?」
チコ「ものすごく分かりにくい例えなのは分かります。」
ミハイル「よーするにやらなくちゃ何も起こらないが、やれば何かが起こるかもしれない。だからやってみるべきなのだ!キ号とケ号!」
キ号「はい?」
ケ号「はい?」
ミハイル「しばれ」
「「はい?」」
仕方なく命令通りにキ号とケ号を縄で縛り上げた。