ー日常ー街の住人達

ー池袋:西口公園ー

海「あついぃ…」

翡翠「…あちゅい…」

星凪「暑いですぅ…」

ゆうな「あれ、あそこでとろけてるのって」

ゆえ「しきむすめのまおうちゃんぬき……」

黒奈「知り合い?」

ゆうな「知り合いっぽい」

黒奈「ぽいってなんだ、ぽいって」

白奈「コマンド投げ」

ゆえ「こなんどなげはぽいっじゃなくてどかんってかんじ……」

ゆうな「おーい、そこの三むす~」

海「誰や、ひとのことを天むすみたいに……あっ、ゆうなねぇちん」

ゆうな「はい、ゆうなちゃんですよ~。なにしてるの?とろけてる?」

海「ほぼ正解やなぁ」

翡翠「…あちゅい…」

ゆうな「これは暑さでキてるなぁ。ねぇ?星凪ちゃん」

星凪「え、あ、は、はいっ」

ゆうな「それで何してるの?」

海「んー、ただブラブラしとったり買い物したりしよかなーって」

ゆうな「じやあ、私たちと同じか。いっしょに来る?可愛い双子と天使みたいな妹がいるよ」

海「行く。けど、エコひいき半端ないわ」

ゆうな「いや、贔屓とかじゃなくて……事実だから」

黒奈「ときどき危ないな、ゆえの姉さん」

ゆえ「じまんのあねです…」

白奈「この妹にしてあの姉ありだった件」

ゆうな「呼ばれた気がした」

黒奈「呼んではない。けど、この炎天下に立ちっぱなしにされるのはやめてほしい」

白奈「痩せれるかもよ」

黒奈「やかましい」

ぐりっ!
白奈「ぎゃっ!目つき!!」

ゆうな「あっちが黒奈で、そっちが白奈」

海「目つきを仕掛けとる方が黒奈で、やられとる方が白奈やな」

翡翠「…ふたご?…」

星凪「と、止めなくていいんですか?」

ゆうな「大丈夫、あれじゃれ合いだから」

ゆえ「ねこがかみあってるかんじ……」

星凪「い、一方的にやられている風にみえますけど……」

黒奈「どれだけやってもすぐに復活するから問題ない」

翡翠「…ともりみたい…」

白奈「それと一緒にするのはやめて!」

黒奈「まぁ、腐り具合は似てなくないか」

ゆえ「ふるーつはくさりかけがおいしいじゅるりでもしんせんでもおいしいじゅるり……」

海「あふれ出るヨダレ。」

ゆうな「じゃあ、とりあえず……ゆえのヨダレを止めようか」

黒奈「どうやって?」

ゆうな「んー……何か食べさせたら大丈夫」

白奈「分かりやすい止め方だけどお金がかかるな」

ゆうな「ちゃんとお小遣いはもってますから。みんなにも冷たいもの奢るよ」

海「ゆうなねぇちん、おっぱい大きい!」

翡翠「…それをいうならふとっぱら…」

白奈「太っ腹……」

黒奈「こっちを見るな」

グリッ!
白奈「ぎゃあっ!」

星凪「あわわわっ!」

ゆうな「ゆえ、何食べたい?」

ゆえ「ふじゅるるーつ……」

ゆうな「フルーツね」

黒奈「なんで理解できる…」
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