ー日常ー街の住人達

ー池袋:ビアガーデンー

拳二「はぁー……食ったし飲んだなぁ」

崇「そうだな。」

凍夜「俺は途中から瓦谷さんが何箱煙草を開けるのかが気になってましたけどね。二時間弱で四箱って……三十分に一箱のペースですよ。」

拳二「今日は控えてる方だ。悠がこうるせぇからな」

悠「それでも吸いすぎだ。飛び降りろ」

拳二「飛び降りるか!」

後楽「しかし、飲み食い放題で三千円なら安いもんだな。」

凍夜「日本酒の瓶を抱えてるのは問題あると思うけどね。」

白嶺「大問題でしょう。見てください、お店の人がオロオロしながらこっち見てるじゃないですか。」

後楽「大丈夫だ。全部飲んでる」

拳二「だな。もう一本いっとくか」

崇「次は流石に止めに来るぞ」

悠「っか、おれら出禁にならないよなコレ」

京「できん?」

白嶺「出入り禁止の事よ」

崇「迷惑行為はしていない」

悠「まぁ、それはそうなんだがな……がりゅーどうだ?」

京「ん?」

悠「満腹か?」

京「うん、お腹いっぱいで楽しかったぞ♪」

悠「そうか。そんじゃ、そろそろ帰るか」

京「わかった」

崇「じゃあ、俺らも解散とするか」

拳二「あぁ、そっちはどうよ?」

凍夜「そうですね。ヨミちゃんまだ何か食べてい?」

白嶺「いえ、十分です。ごちそうさまでした」

崇「がりゅー」

京「ん?なんだ?」

崇「夜道だからな、悠の事をちゃんと送ってやってくれ」

悠「待てやオイ」

京「大丈夫だ!」

悠「そしてお前も送る側なんだな送られる側じゃなくて……」

京「ん?」

悠「いや、なんでもない」

後楽「いいね、いいねぇ。青春だなぁ」

凍夜「違うような……合ってるような……どっちなんだろうね?」

白嶺「さぁ、そういう事に疎いもので」

凍夜「ヨミちゃんもがりゅーちゃんみたいになってみたら分かるんじゃない?」

白嶺「無理です」

凍夜「即答だったね」

白嶺「そりゃいつかは好きな人とか出来るかもしれないですけど。がりゅーの真似はまず出来ないですよ」

凍夜「愛の深さはマリアナ海峡くらいありそうだしね。彼女。まぁ、よかったら俺の隣は空いてるけど?」

白嶺「よってるなら水でもかけましょうか?」

凍夜「水を買ってくるんじゃなくてぶっかけるって選択をするのがヨミちゃんらしいわ」

拳二「あーあ、あっちいけど帰ってもひとりみはつれぇよな」

崇「お前は隠し子がいるだろ」

拳二「愛の事か……って、なんでお前知ってる?!今まで巧妙に隠してきたのに!!」

崇「……お前がバレてないつもりでいたのに驚いた。」

拳二「あぁん?!」

崇「お前がガキ何か連れて歩いてたら噂が広まるのに三日とかかるか。」

拳二「で、でも、悠は気がついてねぇ感じだったぞ」

崇「興味がないだろけだろ。お前の隠し子に」

拳二「ちげぇ!親戚だ親戚!」
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