ー日常ー街の住人達【8】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
それからもミハイルは毎日毎日ヒマだヒマだヒマだと言い続けた。
そして5日後…
ムーン1「殿下ー!」
チコ「こちらにはいませんよ。」
殿下専用の職務室へと駆け込んだが殿下の姿がない。
ムーン1「殿下どこです殿下ー!」
『ここだここだ』
声はするが姿は見えない。
ムーン1「どこです!?」
『ここだといっとろうが。』
ミハイルの声はトイレの中から聞こえていた。
ムーン1「って、トイレですか…」
『ホントーにヒマだと人間クソをたれるしかなくなるのだ。ところでなにか用か。』
ムーン1「殿下さつじん事件です!」
『なにっ!うおーーっ!うれしい知らせを聞いたらクソが止まらないーー!』
返事とともに、ものすごい勢いで聞きたくない音がトイレから発せられる。
ムーン1「汚いなぁ……。」
ミハイル「よし、すっきりしたところで詳しく話せ!」
ムーン1「殿下詳しく話す前にパンツをあげてください。」
ミハイル「僕は平気だ!」
ムーン1「こっちが平気じゃない!!」
ミハイル「せっかくサービスしてやったのに。」
ムーン1「サービスになるかボケェ!」
ミハイル「さあ話せ誰が殺された。」
ムーン1「えっ?誰も死んでませんよ。」
ミハイル「はっ?殺人事件といったじゃないか」
ムーン1「違います。よく聞いてください。「さつじん事件」じゃなくて「しゃつじーんず事件」です。」
ミハイル「……はあっ?なんだか生まれて初めて聞いた言葉のような気がする。」
ムーン1「でしょうね。私も生まれてはじめて言いましたから。」
ミハイル「どんな事件なんだ。」
ムーン1「メリーアンをご存知ですか?」
ミハイル「ああ、例の三人組の」
ムーン1「違います。○ル○ィーじゃありません。」
ミハイル「伏字にする必要があるのか?」
ムーン1「それはまあ置いといて。メリーアンはエメラダ銀座の洋品店です。メリーアンの倉庫からシャツとジーンズが大量に盗まれたんです。」
ミハイル「……」
殿下は自室に戻ると布団に横になった。
ムーン1「なにも寝込まなくても」
チコ「あれ、なにかあったんですか?」
ミハイル「ひさしぶりの殺人事件という明るいニュースを聞いて元気になったのに。そーでないと知ったとたん生きる気力がなくなった。」
チコ「殺人事件は明るいニュースじゃありません。」
それからもミハイルは毎日毎日ヒマだヒマだヒマだと言い続けた。
そして5日後…
ムーン1「殿下ー!」
チコ「こちらにはいませんよ。」
殿下専用の職務室へと駆け込んだが殿下の姿がない。
ムーン1「殿下どこです殿下ー!」
『ここだここだ』
声はするが姿は見えない。
ムーン1「どこです!?」
『ここだといっとろうが。』
ミハイルの声はトイレの中から聞こえていた。
ムーン1「って、トイレですか…」
『ホントーにヒマだと人間クソをたれるしかなくなるのだ。ところでなにか用か。』
ムーン1「殿下さつじん事件です!」
『なにっ!うおーーっ!うれしい知らせを聞いたらクソが止まらないーー!』
返事とともに、ものすごい勢いで聞きたくない音がトイレから発せられる。
ムーン1「汚いなぁ……。」
ミハイル「よし、すっきりしたところで詳しく話せ!」
ムーン1「殿下詳しく話す前にパンツをあげてください。」
ミハイル「僕は平気だ!」
ムーン1「こっちが平気じゃない!!」
ミハイル「せっかくサービスしてやったのに。」
ムーン1「サービスになるかボケェ!」
ミハイル「さあ話せ誰が殺された。」
ムーン1「えっ?誰も死んでませんよ。」
ミハイル「はっ?殺人事件といったじゃないか」
ムーン1「違います。よく聞いてください。「さつじん事件」じゃなくて「しゃつじーんず事件」です。」
ミハイル「……はあっ?なんだか生まれて初めて聞いた言葉のような気がする。」
ムーン1「でしょうね。私も生まれてはじめて言いましたから。」
ミハイル「どんな事件なんだ。」
ムーン1「メリーアンをご存知ですか?」
ミハイル「ああ、例の三人組の」
ムーン1「違います。○ル○ィーじゃありません。」
ミハイル「伏字にする必要があるのか?」
ムーン1「それはまあ置いといて。メリーアンはエメラダ銀座の洋品店です。メリーアンの倉庫からシャツとジーンズが大量に盗まれたんです。」
ミハイル「……」
殿下は自室に戻ると布団に横になった。
ムーン1「なにも寝込まなくても」
チコ「あれ、なにかあったんですか?」
ミハイル「ひさしぶりの殺人事件という明るいニュースを聞いて元気になったのに。そーでないと知ったとたん生きる気力がなくなった。」
チコ「殺人事件は明るいニュースじゃありません。」