ー日常ー街の住人達【8】

ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー

ミハイルは今日もヒマを持て余していました。そのせいなのか……。

ミハイル「ガマグチとかけて」

チコ「は?」

ミハイル「サッチモととく」

チコ「そのココロは?」

ミハイル「ルイ=アームストロング」

チコ「殿下、意味が分かりません。」

ミハイル「意味はない。」

言いたいことだけ言い切ると殿下は歩きだして、違う所員を捕まえると同じようなことを言い始める始末。

チコ「わからないことを言いだしましたよ」

ムーン1「よっぽど暇なんだな…」


次の日…


ミハイル「おまえたち」

「「はい?」」

ミハイル「僕は今トイレでクソをしたんだが」

ムーン2「聞きたくもない情報ですね。」

ミハイル「クソをした後手を洗ったと思うか?洗わなかったと思うか?」

ムーン3「はあっ?」

ムーン4「どうしてそんなことを言いだしのかな」

ムーン2「わかりませんよ。」

ミハイル「洗ってない」

ムーン2「汚いですね。」

ミハイル「汚くない。なぜなら、舐めたから。」

「「そっちの方がよっぽど汚いでしょーがっ!!」」

ミハイル「なんとでも言え」


また次の日……


ミハイル「でーーーっ!」

ムーン1「えっ?ぐふぉっ!?」

でーーっと走ってきたミハイルはいきなりタックルを決めた。

チコ「殿下なにをするんですか!!」

ミハイル「ヒッヒッ」

チコ「ヒッヒッ?」

ミハイル「ヒマだからだ!!」

ムーン1「殿下ヒマつぶしにタックルなんかかまされたらたまりませんよっ!!」

ミハイル「やかましい!ぼくは死ぬほど退屈してるんだ!我が国はどうしてこんなに平和なんだ!たまには気の利いた殺人事件か何か起きないのかー!」

チコ「ヒマが頭にのぼってめちゃくちゃなこといってるなぁ…。」

ムーン1「よーし、殿下。待ってないでこっちから吹っ掛けたらどうです。」

ミハイル「えっ?」

ムーン1「殺し屋を雇って誰かを殺させてそれを名探偵の殿下が解決するんですよ。フッフッ。」

ミハイル「おお!その手があったか!」

ムーン1「本気にするなー!危なーっ!冗談で言ったのにこのひと本気で考えてる!」

チコ「変なこと言うからですよ!」

ミハイル「ヒマだひまだ暇だーー!」

チコ「あーうるさい…」

ムーン1「なんとかしないとやかましくてしょうがないぞ」

ムーン2「なんとかったって…」
55/100ページ
スキ