ー日常ー街の住人達【8】

ー東京駅:鉄道警察ー

警察「状況から見て営利目的のような犯罪性は低いと思います。赤ん坊が可愛いものだから孤独な老婦人が勝手に連れまわしていると……そんなことじゃないかと思うんですがねえ。」

大奥様「そうでなかったらどうするの!その女が犯罪者だったらどうするつもり!」

警察「(今度はこっちにきた)とにかく可能性はふたつ電車に乗ったか歩き回っているかです。慣れないベビーカーをたたんでタクシーを使うとは考えにくいですからね。」

マリア「それじゃまだこのあたりにいる可能性も」

警察「あるいは……。とりあえず赤ん坊の写真でもあれば…」

雪江「写メで撮ったものなら」

警察「おお!よし、これをコピーして駅職員や交番に配布しよう。」

そう話していると電話がなった。別の警察が電話にでる。

警察B「はい、こちら鉄道警察……なに新幹線で事故!?被害は!窓ガラス一枚に軽傷者が一名!?アホ!そんなことで電話してくんな!こっちは取り込み中だ!」

という会話が聞こえてきたが多とかにこっちの方が大変だ。

警察「探すとなると人海戦術だな」

警察B「人手が足りんな」

マリア「よかったら家政婦協会から人を出してもらいましょうか!」

警察「できるのか!?」

マリア「非常事態です!暇な人を総動員します!大奥様失礼します!」

おマリは一礼して飛び出した。近くの公衆電話からアラファト家政婦協会に電話を入れた。

お熊『もしもし、あら、おマリちゃん。え、ユーカイ?コアラが好きな?』

マリア「それはユーカリ!って、ボケに付き合っているヒマはありません!一大事なんです!実は……というわけでお世話になっている須磨家のお嬢様が行方不明なんです!非番の人や手のあいてる人を東京駅に寄越してください!」

お熊『わかったわ、すぐ手配するわ。もし駅の回りを歩いているなら見つけられるかも電車に乗られていたらアウトだけど』


~~

少しすると家政婦協会の同僚たちがやってきた。

「「「おマリちゃーん」」」

マリア「あっ!」

おばさん「お熊さんから事情を聞いたわ!」

家政婦A「喜んで協力するわよ!」

マリア「ありがとうございます。これがお嬢様のあやの様の写真です!」

おばちゃん「まあ可愛い」

家政婦B「こんな子なら連れまわしたくもなるかもね。」

マリア「落ち着いている場合ではありません!」

おばさん「はっ、そうだったわ!」

マリア「皆さんに景気を着けるために気の利いたギャグでも一発やりたいところですが事情が事情ですから自粛します!頑張ってチョンまげ!」

「「「相当テンパってるわね」」」
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