ー日常ー街の住人達【8】

ーミハイル宮殿:応接室ー

さつき「実は…ふわふわの毛皮の…」

ミハイル「ふわふわの毛皮?ああ、ペットか。犬かい猫かいどっちでもお安い御用だ」

さつき「犬や猫ではありません」

ミハイル「えっ、まさかカピバラ?」

さつき「ふわふわの毛皮のカピバラなんていますか?実は……」

ミハイル「ジャニーズの前だからってえんりょすることはないよ。ハッキリ言いたまえ」

さつき「よ…」

ミハイル「よ?」

さつき「よう…」

ミハイル「ようくしゃーてりや……あれは犬か。ようだいかん、野球選手のはずはないな、わからないな。」

さつき「ようかい」

ミハイル「は?」

さつき「妖怪なんです。」

ミハイル「……」

さつき「……」

ミハイル「はあぁ?」

さつき「あたしのママは重い病気なんです!エメラダ銀座の魔女様にうかがったら、ふわふわの妖怪の生き胆を食べさせれば治るといわれたので殿下に捕まえていただきたいのです!お願いです!」

ミハイル「一度にしゃべるなー!お母さんの病気はわかった!しかしだいたいエメラダ銀座に魔女がいるのか!」

さつき「ほら、三丁目の八百屋さんの隣に」

ミハイル「……ああ、あの占いのバアさんか」

さつき「はい、魔女様はこういったんです。」

『外国、おそらくロシアから来たふわふわの毛皮のモファンスキーという妖怪、これの生き胆を食わせれば母は治る』

ミハイル「あのバアさんはそんなファンキーなこと言うキャラだったのか。それはともかくどうして、僕に頼みに来た!」

さつき「どうしたら妖怪が捕まえられるか学校の先生にうかがったら」

『そんなことができるのはエメラダ広しといえどもミハイル国王ぐらいだろう』

さつき「って、教えてくれました。」

ミハイル「先生も余計なことを!!」

チコ「あのーお茶ですが」

ミハイル「ボーっとしてるんじゃない!妖怪モファンスキーの事を調べろ!」

チコ「は?はぁ……」


~検索中~


調べた結果、大型の犬のような妖怪で見た目の愛くるしさとは反して性格は凶暴。

ミハイル「よーし!モファンスキーキャッチマシーン作ったぞ!」

チコ「早っていうか、どういう原理です?」

ミハイル「説明している暇はない。スイッチオン!」

モファンスキーキャッチャーなる機械を作動させるとなにもなかった空間にモファンスキーが出現して電磁の糸のようなもので動きをからめとっている。
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