ー日常ー街の住人達【8】
ー池袋:警察署ー
慌てて警察署に駆け込んで事情を話すと、すぐに対応してくれた。少し待っていると数人の刑事がやってきて、奥へと案内された。
そこにいたのは悠のいとこの柏さんだった。彼は写真付きのA4サイズの書類を一枚テーブルに滑らせるように流しおいた
柏「本庁に照会したらすぐ返事が来た。結婚サギの常習犯だ。」
~~
マリア「……ということでして」
柏「詳しい話を伺いたい」
おマリは鴨井家に柏さんと刑事数人を連れて帰ってきた。そして、結婚詐欺のことを話すと。
みずき「!!」
奥様「みずき!」
当たり前だがショックを受けたみずきお嬢様は自室に駆け込んでいってしまう。
旦那様「最初から気に食わなかったんだ!刑事さん早く捕まえてくれ私が絞殺してやる!」
刑事「お気持ちはわかりますが落ち着いて。」
柏「とりあえず話を聞かせてもらいたい。」
奥様「みずき!みずきー!」
旦那様は刑事たちの相手を、奥様は部屋に閉じこもってしまったみずきお嬢様を必死に呼び続けている。
マリア「(さぞ、ショックだっただろうなぁ。)奥様、今はソッとしておきましょう。」
奥様「……そうね。」
いったん、みずきお嬢様を除いた三人で警察の事情聴取を受けた。
刑事「医者に成りすます手口でしてね」
柏「無関係な工事現場に案内して建設中の新居と説明するのがいつもの手口だ。ワンパターンな奴だ。」
旦那様「そのワンパターンに娘はたぶらかされて!」
奥様「あなた…。」
柏「しかし、一番話を聞きたい相手はまだ出てこないのか」
奥様「もう泣き止んだかしら、おマリさん見てきてくれる?」
今のお嬢様を呼び出すのはなかなか気の重い仕事である。しかし、断るわけにもいかず、部屋へと向かったのだが……。
マリア「たいへんです!お嬢様がいません!」
「「「ええっ?!」」」
マリア「裏口の鍵が開いていてお気に入りの靴もありませんでした!」
柏「……若い女は衝動的だ。おい、署に帰って保護手配をかけろ。」
刑事「ハッ!わかりました!」
柏「早まった真似をしないといいが…。」
旦那様「みずきの行きそうなところを探すんだ!」
奥様「は、はい!!」
旦那様「私は小学校のほうへいってみる!」
残ったおマリは家政婦協会へと電話を入れた。
マリア「……ということで今夜は帰れないかもしれません。」
おばさん『結婚詐欺!?やっぱりなんだか怪しいと思ったのよ!』
おばちゃん『お嬢さん、心配ねぇ。こっちのことはいいからしっかり探してちょうだい。』
慌てて警察署に駆け込んで事情を話すと、すぐに対応してくれた。少し待っていると数人の刑事がやってきて、奥へと案内された。
そこにいたのは悠のいとこの柏さんだった。彼は写真付きのA4サイズの書類を一枚テーブルに滑らせるように流しおいた
柏「本庁に照会したらすぐ返事が来た。結婚サギの常習犯だ。」
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マリア「……ということでして」
柏「詳しい話を伺いたい」
おマリは鴨井家に柏さんと刑事数人を連れて帰ってきた。そして、結婚詐欺のことを話すと。
みずき「!!」
奥様「みずき!」
当たり前だがショックを受けたみずきお嬢様は自室に駆け込んでいってしまう。
旦那様「最初から気に食わなかったんだ!刑事さん早く捕まえてくれ私が絞殺してやる!」
刑事「お気持ちはわかりますが落ち着いて。」
柏「とりあえず話を聞かせてもらいたい。」
奥様「みずき!みずきー!」
旦那様は刑事たちの相手を、奥様は部屋に閉じこもってしまったみずきお嬢様を必死に呼び続けている。
マリア「(さぞ、ショックだっただろうなぁ。)奥様、今はソッとしておきましょう。」
奥様「……そうね。」
いったん、みずきお嬢様を除いた三人で警察の事情聴取を受けた。
刑事「医者に成りすます手口でしてね」
柏「無関係な工事現場に案内して建設中の新居と説明するのがいつもの手口だ。ワンパターンな奴だ。」
旦那様「そのワンパターンに娘はたぶらかされて!」
奥様「あなた…。」
柏「しかし、一番話を聞きたい相手はまだ出てこないのか」
奥様「もう泣き止んだかしら、おマリさん見てきてくれる?」
今のお嬢様を呼び出すのはなかなか気の重い仕事である。しかし、断るわけにもいかず、部屋へと向かったのだが……。
マリア「たいへんです!お嬢様がいません!」
「「「ええっ?!」」」
マリア「裏口の鍵が開いていてお気に入りの靴もありませんでした!」
柏「……若い女は衝動的だ。おい、署に帰って保護手配をかけろ。」
刑事「ハッ!わかりました!」
柏「早まった真似をしないといいが…。」
旦那様「みずきの行きそうなところを探すんだ!」
奥様「は、はい!!」
旦那様「私は小学校のほうへいってみる!」
残ったおマリは家政婦協会へと電話を入れた。
マリア「……ということで今夜は帰れないかもしれません。」
おばさん『結婚詐欺!?やっぱりなんだか怪しいと思ったのよ!』
おばちゃん『お嬢さん、心配ねぇ。こっちのことはいいからしっかり探してちょうだい。』