ー日常ー街の住人達【8】
ー中学校:木の上ー
届に来ただけというものの、やっぱりぼっちゃまの様子が気になり。おマリは家政婦スキルを駆使して学校へと忍び込んで木々を飛び移りながら教室を観察していく。
賑やかに談笑しているグループやふざけ合ってるグループ、中学生らしい光景の中、ひとり椅子に座って肘をついて生徒、ぼっちゃまだ。
仲の良さそうなクラスなのにぼっちゃまひとりだけポツンとしてる。ただ、それは皆に無視されてるというより自分でカラに閉じこもってる感じだ。
そうこうしているうちに終わりを告げる鐘がなった。
「じゃあな」
「また明日」
「バイバイ」
「それではごきげんよう」
「学○院かっ!」
挨拶を交わしながら生徒たちは下校していく。
みきお「……」
しかし、だれもぼっちゃまには声をかけない。当の本人もそれを気にした様子もなく校門をくぐろうとした。
そのときだった……。
深く帽子をかぶってマスクをつけた男がみきおの前に飛び出すと手に持った刃物を大きく振った。
みきお「うわっ!?」
刃物は二の腕の辺りを切りつけたらしく赤い染みが広がり、そのまま倒れた。
「えっ!?」
「キャアッ!」
突然の惨事に周りの生徒たちから悲鳴が上がった。
マスクの男「きさまの母親のせいで!」
マリア「どっせーーい!」
叫んでトドメトばかりにナイフを振りおろす男めがけてドロップキックをお見舞いした。
いくら大人の男といえど木の上から急降下で正確に蹴り飛ばされてはひとたまりもない。地面に叩きつけられさらに大きくバウンドしてようやく止まって動かなくなった。
マリア「ぼっちゃま!」
「みっくん大丈夫!?」
「大好きなみっくん死なないで!」
見てみると女子生徒がみきおを囲んで傷口に自分のハンカチやタオルを当てていた。そこへ割りこんで容態を見る……。
マリア「大丈夫です皮膚を浅く切られただけです!」
応急手当をしつつ、例のマスク男の方を見ると……。
「この野郎!」
「俺たちのみきおになんてことをするんだ!」
「縛れ!警察に突き出してやる!」
男子生徒たちが完全に取り押さえてくれているあっちは任せても大丈夫だろう。
しかし『大好きな…』『俺たちの…』?
結局、金銭上のトラブルで逆恨みしたと思われる犯人は警察に引き渡し、ぼっちゃまはごく浅手で病院に行く必要もないということなので、保健室で横になるということでその場は一段落ついた。
届に来ただけというものの、やっぱりぼっちゃまの様子が気になり。おマリは家政婦スキルを駆使して学校へと忍び込んで木々を飛び移りながら教室を観察していく。
賑やかに談笑しているグループやふざけ合ってるグループ、中学生らしい光景の中、ひとり椅子に座って肘をついて生徒、ぼっちゃまだ。
仲の良さそうなクラスなのにぼっちゃまひとりだけポツンとしてる。ただ、それは皆に無視されてるというより自分でカラに閉じこもってる感じだ。
そうこうしているうちに終わりを告げる鐘がなった。
「じゃあな」
「また明日」
「バイバイ」
「それではごきげんよう」
「学○院かっ!」
挨拶を交わしながら生徒たちは下校していく。
みきお「……」
しかし、だれもぼっちゃまには声をかけない。当の本人もそれを気にした様子もなく校門をくぐろうとした。
そのときだった……。
深く帽子をかぶってマスクをつけた男がみきおの前に飛び出すと手に持った刃物を大きく振った。
みきお「うわっ!?」
刃物は二の腕の辺りを切りつけたらしく赤い染みが広がり、そのまま倒れた。
「えっ!?」
「キャアッ!」
突然の惨事に周りの生徒たちから悲鳴が上がった。
マスクの男「きさまの母親のせいで!」
マリア「どっせーーい!」
叫んでトドメトばかりにナイフを振りおろす男めがけてドロップキックをお見舞いした。
いくら大人の男といえど木の上から急降下で正確に蹴り飛ばされてはひとたまりもない。地面に叩きつけられさらに大きくバウンドしてようやく止まって動かなくなった。
マリア「ぼっちゃま!」
「みっくん大丈夫!?」
「大好きなみっくん死なないで!」
見てみると女子生徒がみきおを囲んで傷口に自分のハンカチやタオルを当てていた。そこへ割りこんで容態を見る……。
マリア「大丈夫です皮膚を浅く切られただけです!」
応急手当をしつつ、例のマスク男の方を見ると……。
「この野郎!」
「俺たちのみきおになんてことをするんだ!」
「縛れ!警察に突き出してやる!」
男子生徒たちが完全に取り押さえてくれているあっちは任せても大丈夫だろう。
しかし『大好きな…』『俺たちの…』?
結局、金銭上のトラブルで逆恨みしたと思われる犯人は警察に引き渡し、ぼっちゃまはごく浅手で病院に行く必要もないということなので、保健室で横になるということでその場は一段落ついた。