ー日常ー街の住人達【8】

ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー

ミハイル「グレームーンめどうしてくれよう!恥をかかされたんだからあいつにも恥をかかせてやろうか!そうだそれがいいい!MCどうしたらいいと思う!」

MC【ソウデスネエ】

ミハイル「そうだ!催眠術には催眠術だ!」

MC【質問シトイテ自分デ結論出シナサンナ】

ミハイル「別の催眠術師を雇ってグレームーンに秘密を白状させてそれを公表するんだ!どんな奴だって恥ずかしい秘密の一つや二つ三つや四つや五つや六つや七つや八つや九つや十や十一や!!」

MC【自分ガソウダカラッテ他人モソウトハ限リマセンヨ。】

ミハイル「MC、さっきからうるさい!ゴチャゴチャいっとらんで腕の立つ霊能者か催眠術師をピックアップしろ!」

MC【マカリマシタヨマッタク人使イガ荒インダカラ】

ミハイル「ちょっと人間的に作りすぎたかな…」


~~


グレームーン「……」

ミハイル「グレームーン、ちょうどよかった。話したいことがあるちょっと来てくれ。」

グレームーン「はい?」

催眠術師「破っ!」

角を曲がった瞬間に催眠をかけた。

グレームーン「……」

催眠術師「さあ、これでなんでも白状させられます。」

ミハイル「フッフッフッワーッハッハッ!グレームーン恥ずかしい秘密を白状するんだ!」

グレームーン「ありません」

催眠術師「質問がおおざっぱすぎるんですよ」

ミハイル「あっそうか。お前だってお金はほしいだろ!」

グレームーン「そうですね」

ミハイル「そーれみろ!やっぱり贅沢するためか!」

グレームーン「困ってる人を助けるために」

ミハイル「ななな!方向を変えよう部屋にエッチなDVDを隠してるだろう!」

グレームーン「いいえ」

ミハイル「嘘をつくな!」

催眠術師「今の彼は嘘をつけません。」

ミハイル「そんなバカな。若い男として女とチョメチョメしたいと思っているはずだな!」

グレームーン「いずれは結婚して子供をもうけたいと思います。一人の女性と一生添い遂げるためには愛の営みはもちろん必要ですが、それ以外は興味ありません。」

催眠術師「おお…」

ミハイル「あれはこれはそれはどっちはナニは!」

グレームーン「いいえいいえいいえいいえ」

ミハイル「うぬぬぬ!」

催眠術師「ミハイル殿下、もうこれ以上は」

ミハイル「立ちションくらいしたことあるだろう」

グレームーン「いいえ」

催眠術師「たいへんな人格者です。これ以上やっても無駄です。」

手を一度たたくと催眠が解けたらしくグレームーンは周りを見渡した。

グレームーン「ハッ」

催眠術師「失礼します。」

一瞬で状況を察したグレームーンはミハイルを見て小さくため息をついた。

グレームーン「ああ、そういうことですか。ぼくの真似をするなんて、やっぱりやることがセコイですね。」

ミハイル「MC、なんとかいってくれ!」

MC【ナンデスカミミッチイ殿下】

ミハイルのセコさとみみっちさだけが目立ったエピソードでした。
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