ー日常ー街の住人達【7】
ー洞窟の植物園(?)ー
そんな生活が始まって早や数日、今日も今日とてトロッコ人生ホーヤレホーとゴミを乗せたトロッコを押して洞窟の奥へと進んでいるとガタンッと音を立ててトロッコの車輪が外れてしまった。
オンボロトロッコめと毒づいてロックは飛び出してしまったゴミ袋を拾おうとしたが、破けたのか中身が零れ落ちた。
明かりを向けて見て見ると手だ。それも人の手や足が何本も飛び出している。
ロック「う、うわーー!!」
驚き余って洞窟から走り抜けて植物園に戻ると名乗らずの男が声をかけてきた。
男「どうしたんです?」
ロック「あの博士は殺人鬼だぞ!生ごみなどと言っておきながら袋の中はバラバラの死体でいっぱいだ!」
女「あ……」
見てしまったかというような表情にロックは腰の銃を抜いた。
ロック「お前ら知ってたんだなあの博士はどんなあくどいことをやってやがるんだ!」
女「あれは本当に生ごみなんです。博士が作ったんですから」
ロック「アホぬかせ!出てきたのは人間の手足だぞ!」
男「だから博士が作ったんです。博士は植物から人間を作る研究をしてるんです。」
ロック「いうに事欠いて馬鹿をぬかすな!ナスやサトイモから人間ができてたまるか!」
男「植物の遺伝子操作をして作るんです。本当にできるんですよ。」
女「わたしたちも博士に作られたんですもの。」
ロック「つまらん冗談は…」
すると男は上着のボタンを外して服をめくった。中に見える肌には人間のそれとは違う脈が浮いている。
男「葉脈が見えるでしょう?」
ロック「う……うそだ!いくら世の中が進歩してるからって」
男「嘘をついてどうなるんです。来てください。」
植物人間に連れられて普段は博士が出入りしている建物の中に引っ張りこまれ、物陰から覗くと……。
液体に満たされた巨大なカプセルの中で植物の枝が伸びてその先には人間の赤ん坊が実っている。
ロック「……」
男「培養液の中で育つんです。」
ロック「信じられん……。本当なんだな、本当に植物から作られた人造人間なんだな!」
男「そうです!」
ロック「だがそうするとすごい発明じゃないか、なぜ博士は世間に公表しないんだ!」
男「まだ実験の途中なんです。」
ロック「もう完成してるじゃないか!」
男「興奮しないでください。」
女「あたしたちは試作品なんです。博士は今工場で大量に生産できるシステムを開発中なんです。」
そんな生活が始まって早や数日、今日も今日とてトロッコ人生ホーヤレホーとゴミを乗せたトロッコを押して洞窟の奥へと進んでいるとガタンッと音を立ててトロッコの車輪が外れてしまった。
オンボロトロッコめと毒づいてロックは飛び出してしまったゴミ袋を拾おうとしたが、破けたのか中身が零れ落ちた。
明かりを向けて見て見ると手だ。それも人の手や足が何本も飛び出している。
ロック「う、うわーー!!」
驚き余って洞窟から走り抜けて植物園に戻ると名乗らずの男が声をかけてきた。
男「どうしたんです?」
ロック「あの博士は殺人鬼だぞ!生ごみなどと言っておきながら袋の中はバラバラの死体でいっぱいだ!」
女「あ……」
見てしまったかというような表情にロックは腰の銃を抜いた。
ロック「お前ら知ってたんだなあの博士はどんなあくどいことをやってやがるんだ!」
女「あれは本当に生ごみなんです。博士が作ったんですから」
ロック「アホぬかせ!出てきたのは人間の手足だぞ!」
男「だから博士が作ったんです。博士は植物から人間を作る研究をしてるんです。」
ロック「いうに事欠いて馬鹿をぬかすな!ナスやサトイモから人間ができてたまるか!」
男「植物の遺伝子操作をして作るんです。本当にできるんですよ。」
女「わたしたちも博士に作られたんですもの。」
ロック「つまらん冗談は…」
すると男は上着のボタンを外して服をめくった。中に見える肌には人間のそれとは違う脈が浮いている。
男「葉脈が見えるでしょう?」
ロック「う……うそだ!いくら世の中が進歩してるからって」
男「嘘をついてどうなるんです。来てください。」
植物人間に連れられて普段は博士が出入りしている建物の中に引っ張りこまれ、物陰から覗くと……。
液体に満たされた巨大なカプセルの中で植物の枝が伸びてその先には人間の赤ん坊が実っている。
ロック「……」
男「培養液の中で育つんです。」
ロック「信じられん……。本当なんだな、本当に植物から作られた人造人間なんだな!」
男「そうです!」
ロック「だがそうするとすごい発明じゃないか、なぜ博士は世間に公表しないんだ!」
男「まだ実験の途中なんです。」
ロック「もう完成してるじゃないか!」
男「興奮しないでください。」
女「あたしたちは試作品なんです。博士は今工場で大量に生産できるシステムを開発中なんです。」