ー日常ー街の住人達【7】
ーリヒデル王国ー
そして満を持してミハイルの祝辞が始まった。
ミハイル「えー今宵姫君が結婚式を迎えられまして」
ムーン1「今宵?」
当たり前だが今は真昼間である。
ミハイル「名実ともに大人の女性になられることはわたくしの大きな喜びであります。」
アイシャ「!」
ミハイル「精神的にはもちろん肉体的にも今宵一人前の女性になられるわけでありましてえ」
アイシャ「///」
将校「……///」
ムーン1「ちょっ、ひそひそ(ひょっとして昔のあいさつをそのままやってるんじゃありませんか!!)」
ミハイル「うむ」
ムーン1「ひそひそ(まずいですよ!意味がだいぶ違ってきこえます!!)」
ミハイル「なにい!言いたいことがあったらはっきりいえ!肉体的に一人前の女性になるというセリフのどこが……あっ!あっ、はーっはははは!」
ムーン1「笑って誤魔化してもダメです!歌でも歌って誤魔化しなさい!」
ミハイル「逃~げ~た~にょ~~お~ぼにゃ~~」
ムーン1「ダメ!いけない!やめっ!!」
ミハイル「なにぃ!いかんのか!なら……三年目の浮気くら~い」
ムーン1「アカン!却下!ダメぇっ!!」
ミハイル「別れても~~好きな人~~!」
~~
ムーン1「って、ことがあった」
チコ「張り倒されても文句言えないどころか訴えられるレベルですよ」
ミハイル「まぁ、ちょっとした間違いだった」
ムーン2「結婚式をめちゃくちゃにしたくせに」
ムーン1「そういえば例の爆弾騒ぎはそれから三か月くらいあとだったっけ」
ムーン2「そうそうあれは大変だった。」
チコ「爆弾騒ぎ?」
ムーン1「国王とアイシャ姫ご夫妻の乗った車に爆弾が仕掛けられてんだ。姫君はたまたま忘れ物を取りに車を降りたんだが……国王陛下とご夫君のカール大尉は大けがをした。」
ムーン2「命はとりとめたものの陛下はそれ以来ずっと意識不明で寝たっきり。」
ムーン1「カール大尉も顔の傷を治すために整形手術をしなければならなかったんだ。」
チコ「犯人はつかまったんですか?」
ムーン1「警備隊員のひとりだったとか。」
ミハイル「国王を守るのが仕事の警備隊員が裏切るとは何たることだ。お前たちは大丈夫だろうな。」
ムーン1「殿下相手に爆弾なんかしかけてもしかたないですし」
ムーン2「そもそも爆弾程度で殺せそうにないですし」
そして満を持してミハイルの祝辞が始まった。
ミハイル「えー今宵姫君が結婚式を迎えられまして」
ムーン1「今宵?」
当たり前だが今は真昼間である。
ミハイル「名実ともに大人の女性になられることはわたくしの大きな喜びであります。」
アイシャ「!」
ミハイル「精神的にはもちろん肉体的にも今宵一人前の女性になられるわけでありましてえ」
アイシャ「///」
将校「……///」
ムーン1「ちょっ、ひそひそ(ひょっとして昔のあいさつをそのままやってるんじゃありませんか!!)」
ミハイル「うむ」
ムーン1「ひそひそ(まずいですよ!意味がだいぶ違ってきこえます!!)」
ミハイル「なにい!言いたいことがあったらはっきりいえ!肉体的に一人前の女性になるというセリフのどこが……あっ!あっ、はーっはははは!」
ムーン1「笑って誤魔化してもダメです!歌でも歌って誤魔化しなさい!」
ミハイル「逃~げ~た~にょ~~お~ぼにゃ~~」
ムーン1「ダメ!いけない!やめっ!!」
ミハイル「なにぃ!いかんのか!なら……三年目の浮気くら~い」
ムーン1「アカン!却下!ダメぇっ!!」
ミハイル「別れても~~好きな人~~!」
~~
ムーン1「って、ことがあった」
チコ「張り倒されても文句言えないどころか訴えられるレベルですよ」
ミハイル「まぁ、ちょっとした間違いだった」
ムーン2「結婚式をめちゃくちゃにしたくせに」
ムーン1「そういえば例の爆弾騒ぎはそれから三か月くらいあとだったっけ」
ムーン2「そうそうあれは大変だった。」
チコ「爆弾騒ぎ?」
ムーン1「国王とアイシャ姫ご夫妻の乗った車に爆弾が仕掛けられてんだ。姫君はたまたま忘れ物を取りに車を降りたんだが……国王陛下とご夫君のカール大尉は大けがをした。」
ムーン2「命はとりとめたものの陛下はそれ以来ずっと意識不明で寝たっきり。」
ムーン1「カール大尉も顔の傷を治すために整形手術をしなければならなかったんだ。」
チコ「犯人はつかまったんですか?」
ムーン1「警備隊員のひとりだったとか。」
ミハイル「国王を守るのが仕事の警備隊員が裏切るとは何たることだ。お前たちは大丈夫だろうな。」
ムーン1「殿下相手に爆弾なんかしかけてもしかたないですし」
ムーン2「そもそも爆弾程度で殺せそうにないですし」