ー日常ー街の住人達【7】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
【冠婚葬祭】
元服・結婚・葬式および祖先のまつりの四つの重要な儀式。
チコ「そうですかねぇ」
ムーン1「そうなんだよ。殿下はあれでけっこうものを知らないところがあるんだ。」
チコ「ひねくれてますけど相当な知識の持ち主ですよ。」
ムーン1「だからなんだよ。思いもよらぬことを知ってるかと思うとまさかというような常識的なことを知らなかったりする。」
チコ「たとえば?」
ムーン1「このあいだも、パンにバターを塗って食べてたんだけど、何気なくバターの箱を手に取って成分表を見て「バターって牛乳から作るのか」……って、具合に」
チコ「へぇ」
ムーン2「そういえばこんなこともあった。ミリオネア公国の伯父君がたずねてみえられた時」
~~
『最近作物の出来が悪くてね。』
ミハイル『それはどうもおそうぞうしいことで』
~~
チコ「おそうぞうしいというのは火事見舞いの挨拶ですね。農作物のどこがそうぞうしいのか……。」
ムーン1「ことほどさように殿下はものを知らないところがある。」
ムーン2「しっ、殿下が来たぞ」
「「「殿下おはようございます。」」」
ミハイル「おはようハンマー。誰がモノを知らないって?」
っと、挨拶と同時に取りだしたハンマーでムーン1と2を殴り倒す。
チコ「あんなに離れててよくこっちの話が聞こえましたね。」
ミハイル「僕は地獄耳なのだ。それよりも国会図書館並みの知識量を誇る僕がモノを知らないとは何たる言い草だ。」
ムーン1「ですから知ってることと知らないことがあると」
ミハイル「たわけ!森羅万象世の中で僕の知らないことなどなーい!」
チコ「がんもどきの裏表が分かりますか?」
ミハイル「表でない方が裏だ。このとおり何でも知っている。」
ムーン1「いえですからね、例えば祝儀不祝儀のあいさつなんかはご存知ないでしょう?」
ミハイル「しゅーぎ…え~だからつまり…しゅーぎ院解散の結果の総選挙で自民党が……」
ムーン1「知らないんですね。」
ミハイル「じゃあ、お前らは知ってるのか」
ムーン1「もちろん」
ミハイル「いってみろ」
ムーン1「その手にはのりません。」
チコ「祝儀不祝儀というと結婚式やお葬式のことですよね?殿下は挨拶を知らないんですか?」
ムーン1「あまりそういう席に出る機会がないし殿下の性格からいってもまともな挨拶を知ってるわけがない。」
【冠婚葬祭】
元服・結婚・葬式および祖先のまつりの四つの重要な儀式。
チコ「そうですかねぇ」
ムーン1「そうなんだよ。殿下はあれでけっこうものを知らないところがあるんだ。」
チコ「ひねくれてますけど相当な知識の持ち主ですよ。」
ムーン1「だからなんだよ。思いもよらぬことを知ってるかと思うとまさかというような常識的なことを知らなかったりする。」
チコ「たとえば?」
ムーン1「このあいだも、パンにバターを塗って食べてたんだけど、何気なくバターの箱を手に取って成分表を見て「バターって牛乳から作るのか」……って、具合に」
チコ「へぇ」
ムーン2「そういえばこんなこともあった。ミリオネア公国の伯父君がたずねてみえられた時」
~~
『最近作物の出来が悪くてね。』
ミハイル『それはどうもおそうぞうしいことで』
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チコ「おそうぞうしいというのは火事見舞いの挨拶ですね。農作物のどこがそうぞうしいのか……。」
ムーン1「ことほどさように殿下はものを知らないところがある。」
ムーン2「しっ、殿下が来たぞ」
「「「殿下おはようございます。」」」
ミハイル「おはようハンマー。誰がモノを知らないって?」
っと、挨拶と同時に取りだしたハンマーでムーン1と2を殴り倒す。
チコ「あんなに離れててよくこっちの話が聞こえましたね。」
ミハイル「僕は地獄耳なのだ。それよりも国会図書館並みの知識量を誇る僕がモノを知らないとは何たる言い草だ。」
ムーン1「ですから知ってることと知らないことがあると」
ミハイル「たわけ!森羅万象世の中で僕の知らないことなどなーい!」
チコ「がんもどきの裏表が分かりますか?」
ミハイル「表でない方が裏だ。このとおり何でも知っている。」
ムーン1「いえですからね、例えば祝儀不祝儀のあいさつなんかはご存知ないでしょう?」
ミハイル「しゅーぎ…え~だからつまり…しゅーぎ院解散の結果の総選挙で自民党が……」
ムーン1「知らないんですね。」
ミハイル「じゃあ、お前らは知ってるのか」
ムーン1「もちろん」
ミハイル「いってみろ」
ムーン1「その手にはのりません。」
チコ「祝儀不祝儀というと結婚式やお葬式のことですよね?殿下は挨拶を知らないんですか?」
ムーン1「あまりそういう席に出る機会がないし殿下の性格からいってもまともな挨拶を知ってるわけがない。」