ー日常ー街の住人達【7】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
ムーン1「さっそく英国博物館に掛け合って」
ミハイル「ちょっと待て何をする気だ」
ムーン1「レッドスターを返してもらうんです。」
ミハイルは声色を変えてどっから取りだしたのか髭をつけていった。
ミハイル「あなた方の物だという証拠は?」
ムーン1「証拠?」
ミハイル「あれはわたくしどもが高いお金を出して買ったのです。返せのなんのとは迷惑な話ですなぁ。……といわれたらどうする?反論のしようがあるまい。」
ムーン1「しかし、あの医師は確かに三年前エメラダから盗み出されたものに間違いありません!結局犯人は見つかりませんでしたが…」
ミハイル「カットが違うでしょう。似てはいるが別の石ですよ。」
ムーン1「グレードでいえばフローレスのDカラー百数十カラットの大粒で中央に赤いスターの出る石なんて世界に二つとあるわけがない!」
チコ「待ってください。殿下の言う通りかもしれません。誰が見たって盗まれたレッドスターだろうとは思いますが、カットも変わってますし石に名前が書いてあるわけでもありません。」
ムーン1「しかし……!」
ミハイル「大英博物館にしたって高い買い物だ。そう簡単に手放すわけがなかろう。裁判沙汰にしたところで決着がつくまでに何十年かかるか……。」
ムーン1「じゃあ、指をくわえてみているつもりですか?」
ミハイル「そんなことはいってない。ムグムグ」
実際に指を咥えている。
ムーン1「やってるじゃありませんか!」
ミハイル「いや、だからこれはつまり……ばぶー。」
ゴンッ!
チコ「殴りますよ?」
ミハイル「殴ってるじゃないか!しかし、レッドスターはエメラダの国宝のひとつ!ぼくだってこのままにしておくつもりはない!」
ムーン1「どうするつもりですか?」
ミハイル「盗み出す!」
「「「ええっー!?」」」
ムーン1「泥棒は嘘つきの慣れの果てですよ!」
ミハイル「あれはもともとエメラダの財産なのだ!自分のものを取り返してどこが悪い!国宝が外国に流出したままにしておいてはエメラダ国王としてのメンツが立たない!国王として命令する!手段を選ばずレッドスターをエメラダに取り戻すのだ!」
「「「殿下…」」」
ミハイル「ロンドン大使館のムーンに連絡して大英博物館の警備状況を調べさせろ!レッドスター奪還作戦を開始する!」
「「「はっ!」」」
ムーン1「さっそく英国博物館に掛け合って」
ミハイル「ちょっと待て何をする気だ」
ムーン1「レッドスターを返してもらうんです。」
ミハイルは声色を変えてどっから取りだしたのか髭をつけていった。
ミハイル「あなた方の物だという証拠は?」
ムーン1「証拠?」
ミハイル「あれはわたくしどもが高いお金を出して買ったのです。返せのなんのとは迷惑な話ですなぁ。……といわれたらどうする?反論のしようがあるまい。」
ムーン1「しかし、あの医師は確かに三年前エメラダから盗み出されたものに間違いありません!結局犯人は見つかりませんでしたが…」
ミハイル「カットが違うでしょう。似てはいるが別の石ですよ。」
ムーン1「グレードでいえばフローレスのDカラー百数十カラットの大粒で中央に赤いスターの出る石なんて世界に二つとあるわけがない!」
チコ「待ってください。殿下の言う通りかもしれません。誰が見たって盗まれたレッドスターだろうとは思いますが、カットも変わってますし石に名前が書いてあるわけでもありません。」
ムーン1「しかし……!」
ミハイル「大英博物館にしたって高い買い物だ。そう簡単に手放すわけがなかろう。裁判沙汰にしたところで決着がつくまでに何十年かかるか……。」
ムーン1「じゃあ、指をくわえてみているつもりですか?」
ミハイル「そんなことはいってない。ムグムグ」
実際に指を咥えている。
ムーン1「やってるじゃありませんか!」
ミハイル「いや、だからこれはつまり……ばぶー。」
ゴンッ!
チコ「殴りますよ?」
ミハイル「殴ってるじゃないか!しかし、レッドスターはエメラダの国宝のひとつ!ぼくだってこのままにしておくつもりはない!」
ムーン1「どうするつもりですか?」
ミハイル「盗み出す!」
「「「ええっー!?」」」
ムーン1「泥棒は嘘つきの慣れの果てですよ!」
ミハイル「あれはもともとエメラダの財産なのだ!自分のものを取り返してどこが悪い!国宝が外国に流出したままにしておいてはエメラダ国王としてのメンツが立たない!国王として命令する!手段を選ばずレッドスターをエメラダに取り戻すのだ!」
「「「殿下…」」」
ミハイル「ロンドン大使館のムーンに連絡して大英博物館の警備状況を調べさせろ!レッドスター奪還作戦を開始する!」
「「「はっ!」」」