ー日常ー街の住人達【7】

ー東京広尾:怪奇班事務所ー

マリア「×××××××の×××の×××番ですね。ありがとうございます!ゲット!」

お熊「待たんかー!どうして一般向けの番号案内で神様の番号が分かるのよ!」

マリア「なにがあっても不思議はないといったのはお熊さんですよ!」

お熊「言いましたけどさー!」

マリア「活力の神様が来てくれればきっと憂鬱が中和されると思うんです。」

そういってマリアは電話のぼてんをプッシュする。

お熊「神様を呼ぶんですっていくらなんでもそんな強引な展開は

転太「現にもう一体来とるからな」

お熊「山坂さんまでー!」

マリア「もしもしタフマン様ですか、ぜひ一度ぜひ一度日本に来ていただきたいのですが!えっ観光がてらいってもいい!?ありがとうございます!住所は東京△□〇※!お待ちしています。……来るそうです。」

お熊「あーっもうなにがなんだか!」

転太「神の移動に時間はかかるまい。もうう店についとるんじゃないか?」

マリアたちは急いでビストロへと向かう事にした。

転太「われわれは念のためバリアーを張っておいたほうが良いな」

助手「はい」

マリアとお熊は躊躇なく店の中へと入った。

お熊「ああっ!」

転太「どうじゃなにか感じるか!」

お熊「すごい元気な気分よ!今までのブルーな気持ちが嘘みたい!」

マリア「身体中に活力がみなぎってる感じですね!」

しかし、元気だったのも一瞬、二人の顔色は悪くなり急に膝を抱えて座りこんでしまう。

転太「うん?!」

そして顔色が良くなると今度は急に立ち上がり

お熊「元気よー!」

マリア「ゆううつー…」

お熊「元気よー!」

マリア「ゆううつー…」

ドリフのコント様に上げ下げを繰り返し続ける二人。

転太「だめだこりゃ。」

二人をひっつかんで店の外に放り出す。

助手「中和しないで2体の神の力が交互に影響してますね。」

マリア「いったん元気になった後だから憂鬱のダメージが余計に大きいー!」

お熊「失敗じゃないの!」

マリア「待ってください!方法論は間違ってないはずです!きっと人選ミスです!憂鬱を吹き飛ばすもっと強力な神様は……そうだ!山坂さんインド神話の幸福の神様は!?」

転太「おおそれなら本を調べるまでもない。かの有名な幸福の神ハッピハッピーじゃ。」

マリア「インドには嘘っぽい名前の神様しかいないんですか!!」
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