ー日常ー街の住人達【7】
ー???ー
霧にまかれないよう、また意識を飛ばさないよにしていると、ついにまたあの赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
『ホンギャホンギャ』
岩かげから覗き込むと、そこには重機のように巨大な赤ん坊の姿をした何かがいた。
マリア「!?」
お熊「(なんなのあの赤ん坊は!?)」
唖然としているとおばあさんが砂糖を赤ん坊へと差し出していた。
「お砂糖でございます。」
『なんじゃそれっぽっちか!台所にたくさんあるという多ではないか!なぜ全部盗んでこん!』
「あの…すごく親切な店でとてもそんなことは」
『たわけ!』
赤ん坊の指がおばあさんの頬を叩いた。サイズがサイズだけに指だろうと普通の平手打ちよりも衝撃が強かったのだろう。おばあさんは転がってしまう。
お熊「ママン!こらーっママンになにをするっ!」
マリア「お熊さん!」
止める間もなくお熊は飛び出していってしまう。
『馬鹿者、原住民につけられたな!兵隊(コマンドー)!排除しろ!』
赤ん坊が叫ぶと得体の知れない土色の怪物が襲い掛かってくる。
お熊「邪魔よ!」
マリア「わわっ!」
CIAで働くお熊はもちろん子供ながらおマリも護身術を心得ています。
ほぼほぼお熊がなぎ倒し、まだ起き上がろうとする怪物にマリアが石を投げつけ確実に処理していく。
『ななっ!?わがスペースフォースが誇るコマンドが簡単にあしらわれたこの星の原住民は強力だ!』
お熊「とおっ!」
お熊のハイキックでコマンドは一度に数体蹴り倒されていく。しかし、その際スカートも大きく捲れるわけで……。
『なんだいまちらっと見えたモッコリは!?姿から女と思っておったが貴様男か!』
お熊「失礼な私は正真正銘の女よ!」
『なっなな?!?!?先発隊の調査資料には強力な原住民のことも第三の性別の事も記載されておらん!調査には重大なミスがあったようだ!幸い帰還に必要なだけのエネルギーは集まった!侵略計画は一時中止だ!』
そういうと赤ん坊は光の衣のようなものに包まれて空へと飛び立ってしまった。
マリア「え……」
お熊「ママンっ!」
しかし、振り向いた先にはおばあさんはいなくなっていて同質量の土の塊だけが残っていた。
~~
マリア「それで気がついたらまたお店の前に立ってたんです。」
転太「そやつらは次元のはざまかに隠れておったようじゃな。それにしても宇宙からの客人とは……察するところ砂糖は宇宙船のエネルギー源じゃな。未知のテクノロジーで土塊をひとの形にしてエネルギーを集めさせたのじゃ。恐らく懐かしい人間に見えるよな視覚トリックを施してな、その方が効率よく砂糖を集められる。」
マリア「そのおかげでお熊さんが大変ですが、お母さんにそっくりのご婦人が実は土の塊で、しかもそれが目の前で崩れ去ったのを見てすごいショックを受けて寝こんでしまったんです。」
転太「無理もない。母親を二度亡くしたような気分じゃろうからな。二人で慰めてやるとしようかい。」
マリア「ええ。……今回オチは無いんですね。」
転太「たまにはそういうこともある。」
霧にまかれないよう、また意識を飛ばさないよにしていると、ついにまたあの赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
『ホンギャホンギャ』
岩かげから覗き込むと、そこには重機のように巨大な赤ん坊の姿をした何かがいた。
マリア「!?」
お熊「(なんなのあの赤ん坊は!?)」
唖然としているとおばあさんが砂糖を赤ん坊へと差し出していた。
「お砂糖でございます。」
『なんじゃそれっぽっちか!台所にたくさんあるという多ではないか!なぜ全部盗んでこん!』
「あの…すごく親切な店でとてもそんなことは」
『たわけ!』
赤ん坊の指がおばあさんの頬を叩いた。サイズがサイズだけに指だろうと普通の平手打ちよりも衝撃が強かったのだろう。おばあさんは転がってしまう。
お熊「ママン!こらーっママンになにをするっ!」
マリア「お熊さん!」
止める間もなくお熊は飛び出していってしまう。
『馬鹿者、原住民につけられたな!兵隊(コマンドー)!排除しろ!』
赤ん坊が叫ぶと得体の知れない土色の怪物が襲い掛かってくる。
お熊「邪魔よ!」
マリア「わわっ!」
CIAで働くお熊はもちろん子供ながらおマリも護身術を心得ています。
ほぼほぼお熊がなぎ倒し、まだ起き上がろうとする怪物にマリアが石を投げつけ確実に処理していく。
『ななっ!?わがスペースフォースが誇るコマンドが簡単にあしらわれたこの星の原住民は強力だ!』
お熊「とおっ!」
お熊のハイキックでコマンドは一度に数体蹴り倒されていく。しかし、その際スカートも大きく捲れるわけで……。
『なんだいまちらっと見えたモッコリは!?姿から女と思っておったが貴様男か!』
お熊「失礼な私は正真正銘の女よ!」
『なっなな?!?!?先発隊の調査資料には強力な原住民のことも第三の性別の事も記載されておらん!調査には重大なミスがあったようだ!幸い帰還に必要なだけのエネルギーは集まった!侵略計画は一時中止だ!』
そういうと赤ん坊は光の衣のようなものに包まれて空へと飛び立ってしまった。
マリア「え……」
お熊「ママンっ!」
しかし、振り向いた先にはおばあさんはいなくなっていて同質量の土の塊だけが残っていた。
~~
マリア「それで気がついたらまたお店の前に立ってたんです。」
転太「そやつらは次元のはざまかに隠れておったようじゃな。それにしても宇宙からの客人とは……察するところ砂糖は宇宙船のエネルギー源じゃな。未知のテクノロジーで土塊をひとの形にしてエネルギーを集めさせたのじゃ。恐らく懐かしい人間に見えるよな視覚トリックを施してな、その方が効率よく砂糖を集められる。」
マリア「そのおかげでお熊さんが大変ですが、お母さんにそっくりのご婦人が実は土の塊で、しかもそれが目の前で崩れ去ったのを見てすごいショックを受けて寝こんでしまったんです。」
転太「無理もない。母親を二度亡くしたような気分じゃろうからな。二人で慰めてやるとしようかい。」
マリア「ええ。……今回オチは無いんですね。」
転太「たまにはそういうこともある。」