ー日常ー街の住人達【6】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
ムーン1「だめだ!人間離れした殿下には、とても太刀打ちできない!」
チコ「本気で逃げようとする殿下を取り押さえるなんて恐らく世界中の誰にも不可能ですよ……」
ムーン2「じゃあどうするんだ!ほっとくのか!」
ムーン1「そうしようか」
「「えっ」」
ムーン1「どうせ不可能ならほっとくしかないだろう」
ムーン2「バカっ!諦めていい状況じゃないよく考えてみろ!たしかに殿下はわがせままだしわれわれに命にかかわるようなイタズラを仕掛けるしケチだしエンガチョだし歩くはた迷惑ではあるが……でも、もし殿下がいなくなったらエメラダがどんなにさびしくなると思う!」
チコ「それよりも一応国王ですからいなくなったら困るでしよ。」
ムーン1「うわーっ!そうだったー!」
ムーン2「どうすればいいんだーーー!」
チコ「殿下ー!」
ミハイル「なんの騒ぎだ」
ムーン3「さあ」
ミハイル「おい、仕事もせずに何を騒いでいる。」
チコ「殿下!!殿下が逆転してない!」
ムーン1「元に戻った!」
ミハイル「僕の留守中になにかあったか?」
チコ「留守?!」
ミハイル「商用で一週間ヨーロッパを回ってきたんだ」
ムーン1「聞いてませんよ!!」
ミハイル「ひそかに開発したクローンを実験するために黙ってたんだ」
「「クローン!?」」
ミハイル「クローンがなにかしでかしたな説明しろ」
チコ「実は……」
ミハイル「逆転装置?面白いものを作ったな」
チコ「面白いって」
ミハイル「しかしクローンの出来には不満があった。逆転措置に憑りつかれて卵子に戻ろうとするようでは完成品とは言えんかまわんほうっておけ」
「「「はぁ」」」
ミハイルの言葉通りほうっておかれたクローンはどんどん逆行して赤ん坊になり、最後には消えてしまいました。
ムーン1「天国に帰っていったんだな」
ムーン2「なんだかわけのわからない事件だったな」
チコ「わからない事件しか起こりませんけどね……。」
なんていって歩いてると逆さになっているミハイルと出くわした。
ミハイル「……」
チコ「本物の殿下まで逆転してるー!」
ムーン1「いや待て!よく見てみろ!」
近づいてみてみると本物そっくりに作られた等身大の看板。物陰からひょっこりと出てきた本物のミハイル。
ミハイル「はははっ。お前たちをビックリさせて喜びを見出しただけだ。」
「「いないとさびしいけどいるとやっぱり厄介だー!」」
ムーン1「だめだ!人間離れした殿下には、とても太刀打ちできない!」
チコ「本気で逃げようとする殿下を取り押さえるなんて恐らく世界中の誰にも不可能ですよ……」
ムーン2「じゃあどうするんだ!ほっとくのか!」
ムーン1「そうしようか」
「「えっ」」
ムーン1「どうせ不可能ならほっとくしかないだろう」
ムーン2「バカっ!諦めていい状況じゃないよく考えてみろ!たしかに殿下はわがせままだしわれわれに命にかかわるようなイタズラを仕掛けるしケチだしエンガチョだし歩くはた迷惑ではあるが……でも、もし殿下がいなくなったらエメラダがどんなにさびしくなると思う!」
チコ「それよりも一応国王ですからいなくなったら困るでしよ。」
ムーン1「うわーっ!そうだったー!」
ムーン2「どうすればいいんだーーー!」
チコ「殿下ー!」
ミハイル「なんの騒ぎだ」
ムーン3「さあ」
ミハイル「おい、仕事もせずに何を騒いでいる。」
チコ「殿下!!殿下が逆転してない!」
ムーン1「元に戻った!」
ミハイル「僕の留守中になにかあったか?」
チコ「留守?!」
ミハイル「商用で一週間ヨーロッパを回ってきたんだ」
ムーン1「聞いてませんよ!!」
ミハイル「ひそかに開発したクローンを実験するために黙ってたんだ」
「「クローン!?」」
ミハイル「クローンがなにかしでかしたな説明しろ」
チコ「実は……」
ミハイル「逆転装置?面白いものを作ったな」
チコ「面白いって」
ミハイル「しかしクローンの出来には不満があった。逆転措置に憑りつかれて卵子に戻ろうとするようでは完成品とは言えんかまわんほうっておけ」
「「「はぁ」」」
ミハイルの言葉通りほうっておかれたクローンはどんどん逆行して赤ん坊になり、最後には消えてしまいました。
ムーン1「天国に帰っていったんだな」
ムーン2「なんだかわけのわからない事件だったな」
チコ「わからない事件しか起こりませんけどね……。」
なんていって歩いてると逆さになっているミハイルと出くわした。
ミハイル「……」
チコ「本物の殿下まで逆転してるー!」
ムーン1「いや待て!よく見てみろ!」
近づいてみてみると本物そっくりに作られた等身大の看板。物陰からひょっこりと出てきた本物のミハイル。
ミハイル「はははっ。お前たちをビックリさせて喜びを見出しただけだ。」
「「いないとさびしいけどいるとやっぱり厄介だー!」」