ー日常ー街の住人達【6】
ーミハイル宮殿:北の塔ー
マザーコンピューター端末から配線を引っ張りだしてそれをヒビ割れの中に挿入していく。
ミハイル「コンピューターこの穴の性質を解析せよ」
MC『ピピピピー』
ミハイル「地震によるひび割れ……バミューダトライアングルの中央に位置するエメラダの物理的特性によって地震の影響から次元間の位相に乱れが生じ異次元と3次元に相関関係が発生した。分かりやすく言うと97%の確立でこの穴は異次元に繋がっている。」
「「ええっ!?」」
ミハイル「この穴から漏れ出る異次元の瘴気は3次元的頭脳に極めて異質な酩酊状態を与える」
ムーン1「あの二人は瘴気にやられたんだ!」
ミハイル「なお、このひび割れの発生時に充分近くに存在した人間は異次元空間に引きずり込まれる可能性も」
ムーン1「異次元空間だ!」
ムーン2「シシリアン18号とチコちゃんは引きずり込まれたんだ!」
ミハイル「道具を持ってこい!穴を広げてみよう!」
「「アイアイサー!」」
~~
ぶつかりそうになった相手はムーン隊のシシリアン18号だった。チコと二人は踊り場に腰を下ろして簡単に自己紹介や互いに置かれている現状、情報などを話し合った。
シシリアン18号「2017年だって?あれからもう5年もたったのか」
チコ「5年もここに?!」
シシリアン18号「ここにいると暑くもなく寒くもなくお腹もすかなければ喉も乾かない。ただ時間だけが流れていくんだ。私は君とは反対に下に降りた。2万階ほど下ったけどどこまで行っても同じことで、それでまた登ってきたんだ」
チコ「シシリアン号さんの名前は神隠しにあった隊員ということで噂には聞いていました。自分が同じ目にあうとは……」
シシリアン18号「思い出すのはエメラダの青い海と冷えたビールそんなことばかりだ……。」
チコ「……」
気まずく暗い沈黙がのしかかる。
シシリアン18号「しかし、こうして居るままではダメだ。逃げ出す手を考えよう」
チコ「そうですね。ところで、気になっていたんですがあの窓はどうなっているんですか?」
壁の高い位置に大きくはないが窓がある。
シシリアン18号「とても届かない。ぶち割ってみようとしたが防弾ガラスらしくてね。歯がたたないんだ。」
チコ「でも二人なら」
シシリアン18号「おおそうか!2人ならなんとか届くかもしれない!!」
マザーコンピューター端末から配線を引っ張りだしてそれをヒビ割れの中に挿入していく。
ミハイル「コンピューターこの穴の性質を解析せよ」
MC『ピピピピー』
ミハイル「地震によるひび割れ……バミューダトライアングルの中央に位置するエメラダの物理的特性によって地震の影響から次元間の位相に乱れが生じ異次元と3次元に相関関係が発生した。分かりやすく言うと97%の確立でこの穴は異次元に繋がっている。」
「「ええっ!?」」
ミハイル「この穴から漏れ出る異次元の瘴気は3次元的頭脳に極めて異質な酩酊状態を与える」
ムーン1「あの二人は瘴気にやられたんだ!」
ミハイル「なお、このひび割れの発生時に充分近くに存在した人間は異次元空間に引きずり込まれる可能性も」
ムーン1「異次元空間だ!」
ムーン2「シシリアン18号とチコちゃんは引きずり込まれたんだ!」
ミハイル「道具を持ってこい!穴を広げてみよう!」
「「アイアイサー!」」
~~
ぶつかりそうになった相手はムーン隊のシシリアン18号だった。チコと二人は踊り場に腰を下ろして簡単に自己紹介や互いに置かれている現状、情報などを話し合った。
シシリアン18号「2017年だって?あれからもう5年もたったのか」
チコ「5年もここに?!」
シシリアン18号「ここにいると暑くもなく寒くもなくお腹もすかなければ喉も乾かない。ただ時間だけが流れていくんだ。私は君とは反対に下に降りた。2万階ほど下ったけどどこまで行っても同じことで、それでまた登ってきたんだ」
チコ「シシリアン号さんの名前は神隠しにあった隊員ということで噂には聞いていました。自分が同じ目にあうとは……」
シシリアン18号「思い出すのはエメラダの青い海と冷えたビールそんなことばかりだ……。」
チコ「……」
気まずく暗い沈黙がのしかかる。
シシリアン18号「しかし、こうして居るままではダメだ。逃げ出す手を考えよう」
チコ「そうですね。ところで、気になっていたんですがあの窓はどうなっているんですか?」
壁の高い位置に大きくはないが窓がある。
シシリアン18号「とても届かない。ぶち割ってみようとしたが防弾ガラスらしくてね。歯がたたないんだ。」
チコ「でも二人なら」
シシリアン18号「おおそうか!2人ならなんとか届くかもしれない!!」