ー日常ー街の住人達【6】
ー常春の国:エメラダ宮殿ー
リスボン「と、いう話でした」
チコ「おぞましい話ですね」
リスボン「勤務時間が終わったら、またホテルにいってみるつもりなんですが」
ミハイル「アホくさい。久しぶりに帰国した友人にからかわれてるんだ。」
リスボン「そんな男じゃないですけどね」
ミハイル「なら、一緒にいってそいつが嘘をついていることを証明してやる。」
~~
ヘルムート「ミハイル殿下!」
マヌエル「王様!?」
ミハイル「彼は真実を語っている」
チコ「ちょ、どうして急に態度を変えるんです?」
ミハイル「ウソ発見器で分かるんだ。」
チコ「そんなものを持ってたんですか……」
ミハイル「しかし、それじゃあ全部本当なのか!」
リスボン「それよりもまた閉めきってる……うっとーしいんだからカーテンぐらい開けろよ」
ヘルムート「ああ」
ミハイル「気をつけろよ。外に伯父さんが経っているかも知れんぞ」
チコ「ここは5階ですよ」
ミハイル「となりの部屋のベランダからなら飛び移ることもできる。」
ミハイルの静止を聞かずにヘルムートがカーテンを開けると、本当に叔父が立っていた。腕が窓を突き破ってヘルムートの首をつかむ。
ヘルムート「ぐっえ!?」
マヌエル「きゃぁぁ!」
ミハイル「いわんこっちゃない!」
テーブルの上にあったガラス製の灰皿をつかむとミハイルは叔父に向かって投げつけた。顔に直撃し叔父はベランダから落下した。
ミハイルとリスボンは一階まで降りて叔父を確認しに行ったが血だまりだけ残して、そこに叔父の姿はなかった……。
~~
ー小鳥遊邸:大広間ー
悠「……それで?」
ミハイル「ここまでだ、この話にオチはないんだ」
悠「は?」
ミハイル「2人は次の日朝1番の便で旅立った、僕なら助けてやれるかもしれないといったのにそれを振り切るようにな……。残された血痕も調べてみたが通常の人間の血液で怪しいところはなかった。もっとも通常の人間が5階から落ちてすぐ立ち上がって逃げ出せるとは思えんがな」
悠「……どういうことだろう」
ミハイル「これは僕の想像なんだが、もしかしたらマヌエルという少女を買い取ろうとしたのはどこかのいやらしい金持ちなんかではなく、もっと異質な存在だったんじゃないだろうか、そのため契約を履行できなかった伯父さんはその「何者か」の怒りを買い死ぬことができなくなったんじゃないか、もしこの想像が当たっているとすると契約を妨害したヘルムート君と自分の手から逃げたマヌエル女子にも「何者か」は呪いを及ぼしているはずで、とするとあの二人も死ねなくなっているのかもしれない」
悠「……」
ミハイル「そうでなければ助けてやると言っている僕の救いの手を拒否して旅立つはずがない。呪いゆえに安全に背を向け恐怖の世界に飛び込んでいったあの二人は……ミステリーゾーンにつかまってしまったんだ。死ぬこともできず自分たちの恐ろしい運命も知らずに二人は永遠に殺人者から逃げ回るのだ。運命の輪を断ち切るすべもなく、永久にグルグル、グルグル」
悠「やめろ!ああっ何だか嫌な気分だ」
ミハイル「まあ、たいして陽気な話ではない」
悠「本当にオチはないのか?」
ミハイル「ない」
悠「どうして?」
ミハイル「オチのつけようがない。」
リスボン「と、いう話でした」
チコ「おぞましい話ですね」
リスボン「勤務時間が終わったら、またホテルにいってみるつもりなんですが」
ミハイル「アホくさい。久しぶりに帰国した友人にからかわれてるんだ。」
リスボン「そんな男じゃないですけどね」
ミハイル「なら、一緒にいってそいつが嘘をついていることを証明してやる。」
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ヘルムート「ミハイル殿下!」
マヌエル「王様!?」
ミハイル「彼は真実を語っている」
チコ「ちょ、どうして急に態度を変えるんです?」
ミハイル「ウソ発見器で分かるんだ。」
チコ「そんなものを持ってたんですか……」
ミハイル「しかし、それじゃあ全部本当なのか!」
リスボン「それよりもまた閉めきってる……うっとーしいんだからカーテンぐらい開けろよ」
ヘルムート「ああ」
ミハイル「気をつけろよ。外に伯父さんが経っているかも知れんぞ」
チコ「ここは5階ですよ」
ミハイル「となりの部屋のベランダからなら飛び移ることもできる。」
ミハイルの静止を聞かずにヘルムートがカーテンを開けると、本当に叔父が立っていた。腕が窓を突き破ってヘルムートの首をつかむ。
ヘルムート「ぐっえ!?」
マヌエル「きゃぁぁ!」
ミハイル「いわんこっちゃない!」
テーブルの上にあったガラス製の灰皿をつかむとミハイルは叔父に向かって投げつけた。顔に直撃し叔父はベランダから落下した。
ミハイルとリスボンは一階まで降りて叔父を確認しに行ったが血だまりだけ残して、そこに叔父の姿はなかった……。
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ー小鳥遊邸:大広間ー
悠「……それで?」
ミハイル「ここまでだ、この話にオチはないんだ」
悠「は?」
ミハイル「2人は次の日朝1番の便で旅立った、僕なら助けてやれるかもしれないといったのにそれを振り切るようにな……。残された血痕も調べてみたが通常の人間の血液で怪しいところはなかった。もっとも通常の人間が5階から落ちてすぐ立ち上がって逃げ出せるとは思えんがな」
悠「……どういうことだろう」
ミハイル「これは僕の想像なんだが、もしかしたらマヌエルという少女を買い取ろうとしたのはどこかのいやらしい金持ちなんかではなく、もっと異質な存在だったんじゃないだろうか、そのため契約を履行できなかった伯父さんはその「何者か」の怒りを買い死ぬことができなくなったんじゃないか、もしこの想像が当たっているとすると契約を妨害したヘルムート君と自分の手から逃げたマヌエル女子にも「何者か」は呪いを及ぼしているはずで、とするとあの二人も死ねなくなっているのかもしれない」
悠「……」
ミハイル「そうでなければ助けてやると言っている僕の救いの手を拒否して旅立つはずがない。呪いゆえに安全に背を向け恐怖の世界に飛び込んでいったあの二人は……ミステリーゾーンにつかまってしまったんだ。死ぬこともできず自分たちの恐ろしい運命も知らずに二人は永遠に殺人者から逃げ回るのだ。運命の輪を断ち切るすべもなく、永久にグルグル、グルグル」
悠「やめろ!ああっ何だか嫌な気分だ」
ミハイル「まあ、たいして陽気な話ではない」
悠「本当にオチはないのか?」
ミハイル「ない」
悠「どうして?」
ミハイル「オチのつけようがない。」