ー日常ー街の住人達【6】

ーホテル:スィートルームー

全裸にひんむいてアイマスクをつけておケツには電極、手足をベッドに縛り付けられている結婚サギ男がうなった。

ジョセフ「ううっ」

マリア「気がつきそうです」

お熊「始めるわよおマリちゃん。ちゃんと声を変えるのよ」

マリア「わかってますよ」

パチッとCDプレーヤーのスイッチを入れるとピーポーピーポーと救急車のサイレンの音がなりだす。

ジョセフ「はっ、なっなんだどうしたんだ!目が見えない身体が締め付けられるように痛い!!」

マリア「(締め付けてるんですけどね。)先生、患者(クランケ)の意識が戻りました。」

ジョセフ「ここは病院!?いったい……!」

お熊「お静かに、安静にしなくてはいけません。危険な状態なのです。」

ジョセフ「えっ!!」

お熊「警察からお連れの女性の聞いたのですがそれによるとあなたは昨夜相当お酒を飲み酔い覚ましのためふたりでホテルから散歩に出て。足がもつれて車道に倒れこみ、大型トラックにはねられたのです。」

ジョセフ「なっ!おぼえていない……」

お熊「ショックで記憶が飛んだのです。よくあることです。ハッキリ申し上げます。内臓がグチャグチャで即死でなかったのが不思議なくらいです。」

ジョセフ「ええっ!?」

お熊「お尻に違和感があるでしょう」

ジョセフ「はっはい!さっきから強烈な異物感が!」

お熊「内臓が肛門から出かかっているのです。出たら手遅れです。二日以内に死にます。」

ジョセフ「いやだ死にたくない助けてください!」

お熊「難しいですが一つだけ方法があります。ドイツの最先端技術で内臓整形を行うのです。わかりやすくいえば内臓を復元するのです。しかしこの治療法はたいへんな苦痛をともないますが耐えられますか?」

ジョセフ「たっ耐えるも耐えないも死ぬよりはマシです。お願いです治療してください!」

お熊「わかりました。ではしばらくお待ちください」

そういうとお熊さんはそっとドアを開いた。ツリ目ガチできつい印象を受ける中年女性が入ってくる。

マリア「彼女は」

お熊「リストからピックアップした被害者の女性よ」

マリア「いえ、それはわかりますが、ここから何をしようとしているのか見当もつかないんですけど」

お熊「見てればわかるわ。」

そういうと、お熊さんは静かに被害女性といっしょにあられもない姿で横たわった結婚詐欺の側に移動する。
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