ー日常ー街の住人達【6】

ーアメリカ:バーラウンジー

ジョセフ「顔に何かついてる?」

マリア「どうして詐欺を」

ジョセフ「えっ!?」

マリア「いえあのサギサギサキサキサキン、サキンにからんで!お友達が男の人に騙されちゃったの悪い人もいるものね!」

ジョセフ「まあね世の中悪い奴はいくらもいるよ。てせもいちがいに男が悪者とは限らない」

マリア「そう?」

ジョセフ「例えばの話だけど大酒のみの父親が再婚して新しいまま母にひどくいじめられ、性的虐待まで受けて育った少年が世の中のすべての女性を憎むようになっても……」

マリア「……」

ジョセフ「しかたないんじゃないかな。あくまでも例えばの話だけど」

マリア「(ひとに歴史ありですか……)あっ」

マリアは急に後ろを指さした。

ジョセフ「なに?」

ジョセフがそっちに余所見をした隙にお熊さんから預かった粉薬を飲み物のグラスに振りこぼす。

マリア「ごめんなさいクリント=イーストウッドかと思ったら見間違いだわ。」

ジョセフ「誰をどう見間違えたわけ?」

マリア「気にしないであたし目が悪いの乾杯しましょう」

ジョセフ「今度こそスイートルームで楽しい夜が過ごせそうだ。」

マリア「ええとても楽しい夜になると思うわ」

グラスをチンッとならして一息で中身を飲み干す。


~~


お熊「よし、問題ないわね。」

マリア「ひと口でぶっ倒れちゃいましたよ。なにを飲ませたんです?」

お熊「大丈夫よ。死にゃしないわ。まさか自分が借りた部屋で自分がひどい目にあわされるとは思わないでしょうね。あっそこはもっときつく縛って」

マリア「あの…お熊さん」

お熊「なによ」

マリア「縛るのはいいとしておケツの穴に電極を挿入するのはどういう意味が?」

お熊「計画の一部よ。だまってやって。」

マリア「はあ……あの、お熊さん」

お熊「だからなによ」

マリア「入らないんですが」

お熊「なにをやってるの不器用ね」

マリア「器用も不器用もおケツの穴に電極を入れるなんて生まれて初めてやる仕事ですから」

お熊「かして、まず穴をほぐすのよ。ペロペロピチャピチャレロレロングングジュルジュルベロベロ!こうしてよーくなめてやると」

ニュプッ!

マリア「やっぱりおケツの穴には慣れてますね。……ところでトイレにいってゲロ吐いてきていいですか?」

お熊「なに冗談を言ってるのよ」
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