ー日常ー街の住人達【6】
ー常春の国エメラダ:ミハイル宮殿ー
チコ「へぇ。殿下ってすごい学生だったんですね。」
ムーン1「ちょっと信じられませんが、ハッハッ」
ミハイル「いや……僕も信じられない」
「「はっ?」」
ミハイル「先生が何を言っているのかわからないんだ。」
チコ「どういうことです?」
ミハイル「先生の事を調べてみろ。」
チコ「はぁ」
言われた通りにロジャーさんの事をネットで検索する。
ムーン1「ロジャー=ムーワ、元エメラダ大学教授。享年89歳」
チコ「先週市内の病院で亡くなっていますね。」
ミハイル「やっぱり亡くなっているのか。」
チコ「先生が何を言っているのかわからないというのは?」
ミハイル「ぼくは先生のゼミには出ていたが個人的に話をしたことはほとんどないんだ」
チコ「え?でもお手紙からすると相当親密な関係だったような。」
ミハイル「そんなことはまるでなかった。だから先生が何を言ってるのか見当も……あ」
ムーン1「なにか?」
ミハイル「大学時代ぼくは人気者でみんなからはミの字と呼ばれていたんだ」
チコ「ミンチのち?」
ミハイル「ミの字!そのころ同級生でやっぱり飛び級で入ってきた15歳の男の子がいたんだが彼はなぜかみんなから殿下と呼ばれてたんだ。」
チコ「気品もあったんでしょうね誰かさんと違って」
ミハイル「やかましい!そういえば彼はムーワ先生とよく話していた。エメラダ国王ミハイル殿下が入学してきたという噂は先生も聞いていたはずだから、もしかしたら先生は殿下と呼ばれた彼を僕と勘違いしてたんじゃないか!!」
チコ「どういうことです?」
ミハイル「亡くなってスピリチュアルな存在になった先生は世話になったエメラダ国王に礼をしようとあの世からいろいろやってきたんじゃないだろうか!ミハ女とイイお前たちの訳の分からないお礼とイイぼくが喜びそうなことをスピリチュアル的に演出したに違いない!そうか……そういうことだったのか……」
チコ「確かにそれなら理屈は通りますね。」
ムーン1「で、結論は?」
ミハイル「分からなかったことがわかったから…………スッキリした」
チコ「……えっそれ?」
ミハイル「うむ。スッキリしたし、ぼくには良いこと尽くめだ。」
チコ「ええと、もしかして……」
ミハイル「ムーア先生が勘違いと気がつくか自然と落ち着くまでそのままでよかろう。ははははっ!」
チコ「へぇ。殿下ってすごい学生だったんですね。」
ムーン1「ちょっと信じられませんが、ハッハッ」
ミハイル「いや……僕も信じられない」
「「はっ?」」
ミハイル「先生が何を言っているのかわからないんだ。」
チコ「どういうことです?」
ミハイル「先生の事を調べてみろ。」
チコ「はぁ」
言われた通りにロジャーさんの事をネットで検索する。
ムーン1「ロジャー=ムーワ、元エメラダ大学教授。享年89歳」
チコ「先週市内の病院で亡くなっていますね。」
ミハイル「やっぱり亡くなっているのか。」
チコ「先生が何を言っているのかわからないというのは?」
ミハイル「ぼくは先生のゼミには出ていたが個人的に話をしたことはほとんどないんだ」
チコ「え?でもお手紙からすると相当親密な関係だったような。」
ミハイル「そんなことはまるでなかった。だから先生が何を言ってるのか見当も……あ」
ムーン1「なにか?」
ミハイル「大学時代ぼくは人気者でみんなからはミの字と呼ばれていたんだ」
チコ「ミンチのち?」
ミハイル「ミの字!そのころ同級生でやっぱり飛び級で入ってきた15歳の男の子がいたんだが彼はなぜかみんなから殿下と呼ばれてたんだ。」
チコ「気品もあったんでしょうね誰かさんと違って」
ミハイル「やかましい!そういえば彼はムーワ先生とよく話していた。エメラダ国王ミハイル殿下が入学してきたという噂は先生も聞いていたはずだから、もしかしたら先生は殿下と呼ばれた彼を僕と勘違いしてたんじゃないか!!」
チコ「どういうことです?」
ミハイル「亡くなってスピリチュアルな存在になった先生は世話になったエメラダ国王に礼をしようとあの世からいろいろやってきたんじゃないだろうか!ミハ女とイイお前たちの訳の分からないお礼とイイぼくが喜びそうなことをスピリチュアル的に演出したに違いない!そうか……そういうことだったのか……」
チコ「確かにそれなら理屈は通りますね。」
ムーン1「で、結論は?」
ミハイル「分からなかったことがわかったから…………スッキリした」
チコ「……えっそれ?」
ミハイル「うむ。スッキリしたし、ぼくには良いこと尽くめだ。」
チコ「ええと、もしかして……」
ミハイル「ムーア先生が勘違いと気がつくか自然と落ち着くまでそのままでよかろう。ははははっ!」