ー日常ー街の住人達

ー一年教室ー

「瀬川さん、ちょっと机運ぶの手伝って欲しいの」

しゅり「ん」

「瀬川さん、ちょっと助けて」

しゅり「ん」

「あの…これひとりじゃ重くて」

しゅり「む」

「ごめんついでに…」

「瀬川さん」

しゅり「む…」

独「面白いように仕事頼まれてるよな瀬川って」

白嶺「そりゃ天涯に頼むと逆に仕事増えそうだものね。」

独「さらっと毒はくなよ」

白嶺「……」

独「いや、別に独だからって毒吐くなって意味じゃないからな」

白嶺「瀬川さん、ツッコんで」

しゅり「なんでやねん」

独「いろいろ恥ずかしくなるからツッコミを頼むな!」

白嶺「荷物が多いのに悪いわね。」

しゅり「ん、平気」

京「重そうだな。己(おれ)が運ぶの手伝ってやる」

しゅり「ありがとう。」

京「女の子を助けるのは当然だ」

白嶺「がりゅー、貴女も女の子だからね。」

独「しかたない、俺も手伝うか」

雫「出遅れてるけどねー」

独「うっさいな……よいしょ……ん?んんーっ!」

雫「なに遊んでるの?」

独「い、いや、重くて持ちあがらない」

白嶺「中身何?」

パカッ

独「……なんで、鉄アレイとか鉄板が入ってるんだ……」

白嶺「体育倉庫に片づけらしいわ。がりゅーと瀬川さんは楽々と持っていっちゃったわよ」

独「オラァァッ!」

雫「ビクともしてないね」

玲王「あの」

独「ん?覇生?」

玲王「運ぶだけだったら、私が持っていきましょうか?」

独「いや、これ超重いから……」

ひょい
玲王「じゃあ、持っていって来ますね。」

独「……」

白嶺「なんかドンマイね」

雫「どんまい」

独「慰めないでくれ……泣きそうになるから」




ー体育倉庫ー

しゅり「よいしょ」

京「しゅりは力強いんだな」

しゅり「人並みだよ。あれは…慣れただけ」

玲王「それは鍛えられたというんじゃありません?」

しゅり「え!?」

京「独は?」

玲王「なにか困っていたので代わりに私がお持ちしましたわ」

京「おお、そうなのか!」

玲王「しかし、ひとの雑用に慣れるというのはよくないのでは?女の子っぽくなくなりますよ?」

しゅり「それはヤダな…」

玲王「そのうちどんどん重いものがもてるようになって…」

京「それ、すっごくカッコいいな!」

玲王「あら?」
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