ー日常ー街の住人達【5】

ー森林警備隊官舎ー

殿下の異常行動は置いといて……。

警備隊A「こちらが現物です。」

木箱の上に見せたいものがあるらしく、真っ白い布がかぶさっている。

ニド「拝見しましょう」

警備隊A「いいですか」

勢いよく布を取り払うと……

ミハイル「うにゃーん」

なぜかミハイルが居た。

警備隊B「ちがう現物はこっちだ!!」

チコ「どうしてイチイチ邪魔するんですか!!」

ミハイル「しかたないだろう!僕は15秒に一度ギャグをやらないと気が済まなす異常体質なんだから!」

チコ「私のセリフを使って皮肉を切り返さないでください!」

ミハイル「皮を切らせて肉を断つこれがギャグの本道です。」

ムーン1「ほんどうに?」

ミハイル「山田君、座布団一枚取りなさい」

馬鹿をやってるうちにようやく!やっと!脱布が取り払われた。そして、現れたのはメタリックな形をしたナニカ。しかし、それは誰しもが口にするだろう「小型のユーフォー」だと。

ニド「むっ!?むむむむむ!」

ニドは興奮した様子で小型の未確認飛行物体を観察する。

警備隊A「いかがですか……」

ニド「どうやらスターシップのようだがこれが宇宙から飛来したと?」

ミハイル「飛来一閑(ひらいいっかん)」

ニド「えっ?」

ミハイル「あれっ、ご存じありませんか飛来一閑。一閑張りの創始者です。」

「「「わからない~」」」

またまた理解不能のミハイルワールドに流されてはマズいと警備隊たちは話をすすめた。

警備隊A「中の計器は見慣れないし形状ですし」

警備隊B「第一どうやって飛ぶのか飛行のメカニズムすらわからないのです。」

ニド「噴射ノズルと思しき物も見当たらないし……反重力でも利用するのか」

警備隊B「地球のテクノロジーで作れるものでしょうか」

ニド「いや、まず不可能だろう」

警備隊A「それではやはり異文明の産物」

ミハイル「なんだ文明堂の乾物って」

ムーン1「カステラを干したやつでしょう」

ムーン2「あるんかそんなもの」

ニド「もしそうだとするとこれは大発見だ。何しろ地球外生命体が存在する証拠になるのだから」

警備隊B「世紀の大スクープですね。」

ムーン1「あんなこと言ってますよ」

ムーン2「宇宙人なんかたくさんいるのに」

ミハイル「こら、大きな声を出すな。そりゃエメラダには宇宙人が大勢いるが」

チコ「そうそう殿下をはじめとして」

ミハイル「ひょほほほほ」

チコ「私が悪うございましたから、近づかないでください。」
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