ー日常ー街の住人達【5】

ー某国:山中ー

連絡を受けてミハイルたちはパラシュートで降下した。

するとすぐに作業着姿の団体が声をかけてくる。

「お待ちしていました!」

ミハイル「ミハイル=竜胆8世ただいま到着」

「プロフェッサー=クリープもさきほどおつきになって」

ニド「プロフェッサー=ニドです」

初老をすぎたくらいのおじさんがニドさんらしい。

すると、急にミハイルが振り向いていった。

ミハイル「「クリープショウ」という映画を知ってるか、体からゴキブリがわさわさ出てくるホラー物だが」

チコ「さあ」

ミハイル「こんな風に…」

言ったそばからワサッ、ワサササッとミハイルの身体からゴキブリが溢れだした。

「「わぁぁぁっ?!」」

ミハイル「という、新しい隠し芸の練習中だ。」

糸で繋がれたオモチャだったたらしく溢れ出たゴキブリを引っ張ってひとまとめにしてポケットにしまい込むミハイル。

ニド「熱心ですねぇ」

チコ「何なんですか!」

ミハイル「で、緊急通信で我々を呼んだあなた方は?」

警備隊A「この国の森林警備隊のものです。」

警備隊B「実は今朝方ら森に隕石が落下しまして山火事の恐れもあるのでただちに現場に向かったところ」

警備隊A「我々が発見したのは隕石ではなく……」

チコ「なんだったんです?」

警備隊A「口で説明するより現物を見ていただいた方がよろしいでしょう」

警備隊B「とにかく官舎のほうへ」

~~

少し歩いたところに森林警備隊の官舎かせあった。

チコ「もっと無機質な感じかとおもったら結構立派な官舎ですね。」

ミハイル「感謝!……で?」

警備隊A「は?」

突然のギャグに警備隊たちは反応に困っていた。

ミハイル「呆けてないで早く現物を見せてください」

チコ「すいません。30秒に一度ギャグをやらないと気が済まない異常体質でして…」

ミハイル「こらー!僕の身体の何処が異常体質だ!」

上着を脱いだと思ったら背中に「異常」の文字。

ムーン1「そのまんまじゃないですか!」

ミハイル「ああ、誰がこんないたずら書きを!!」

ニド「相変わらず切り返しのギャグが冴えてますね。」

ミハイル「いや、それほどでも」

警備隊A「世界科学者会議の会員はみんなこんな変人なのか」

警備隊B「天才とパーは紙一重というからな」

ミハイル「誰がパーッですって?」

警備隊B「あ、いえっ、つまりバーッと明るい精神の持ち主だと!」

ミハイル「バーッと陽気なパートタイマーてのはどうです?」

ニド「むしろパートバカラックと」

警備隊A「なかなか本題に入れないィィ!!」
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