ー日常ー街の住人達【5】
ーホテル:一室ー
未だ揉めている資産家夫妻を後目にお熊さんは人差し指と中指をくっつけ、また薬指と小指を引っ付けて妙な形な手を開いて腕を伸ばした。
若者「ハッ!?」
なぜか、例の怪しいインストラクターも同じような形に手を開いている。
お熊「やっぱり!あなた全日本豚肉共闘評議会の工作員ね!」
マリア「全日本…えっ?」
お熊「豚肉の生産と消費拡大をスローガンとする恐るべきテロ組織よ!」
マリア「テロ?!」
お熊「わかったわ!牛肉エキスからなし崩しに米国産牛肉の輸入が再開するとせっかく牛丼に変わって国民食になりかけている豚丼の地位が危ない!さらに豚丼のライバルになりかねない野菜丼の日本進出を阻むために奥様を利用したのよ!!」
言い終えるか終えないかの瞬間、鈍い音がお熊さんの顔面で爆ぜた。文字通り熊のような巨体がズドンッと倒れてしまう。
マリア「わーっお熊さん?!」
人間離れしている……というか人間かどうか疑わしいお熊さんが倒された!
若者「バレたからには生かしちゃおけない。」
前を見ると肉色の鎖?のようなものを振り回している。
マリア「ヌンチャク?!」
若者「ポークソーセージヌンチャクで皆殺しだ!!」
ビンセント「ソーセージヌンチャク?!」
マリア「なにか野菜をもっていませんか!」
ビンセント「えええっ?!販促用の野菜型ボールペンなら。」
マリア「借ります!とりゃーー!」
豚肉と野菜のはげしい戦いだった。
しかし子供ながら一流家政婦のおマリはボディーガードの仕事をこなす機会もあって実践格闘技の心得もあった。
ペットのセバスチャンの力も借りて、ついにマリアはテロリストを倒したのだった。
若者「む、無念…」
マリア「ハァハァ、正義は勝つ…」
お熊「まったく、とんだ災難でしたわね。」
マシュマロ「あなたー!」
ビンセント「ダーリンー!!」
なんやかんやあって工作員はCIAに引き渡された。
そして、数日後……。
お熊「おマリちゃん仕事よ」
マリア「今度は何です?」
お熊「奥さんよ」
マリア「ハイーーッ?!」
お熊「あの社長さんが昔のお友達に今回の事件を説明した時、奥様にそっくりな女性が居ると話したらしいの、そしたらあこがれマドンナと一日だけでも夫婦気分を味わってみたいというお友達からオファーが殺到してね。ふつうの家政婦業はお休み。これから当分はパートタイムワイフで頑張ってもらうわ。」
マリア「ああ……あたしこれからどうなるのかしら……。」
未だ揉めている資産家夫妻を後目にお熊さんは人差し指と中指をくっつけ、また薬指と小指を引っ付けて妙な形な手を開いて腕を伸ばした。
若者「ハッ!?」
なぜか、例の怪しいインストラクターも同じような形に手を開いている。
お熊「やっぱり!あなた全日本豚肉共闘評議会の工作員ね!」
マリア「全日本…えっ?」
お熊「豚肉の生産と消費拡大をスローガンとする恐るべきテロ組織よ!」
マリア「テロ?!」
お熊「わかったわ!牛肉エキスからなし崩しに米国産牛肉の輸入が再開するとせっかく牛丼に変わって国民食になりかけている豚丼の地位が危ない!さらに豚丼のライバルになりかねない野菜丼の日本進出を阻むために奥様を利用したのよ!!」
言い終えるか終えないかの瞬間、鈍い音がお熊さんの顔面で爆ぜた。文字通り熊のような巨体がズドンッと倒れてしまう。
マリア「わーっお熊さん?!」
人間離れしている……というか人間かどうか疑わしいお熊さんが倒された!
若者「バレたからには生かしちゃおけない。」
前を見ると肉色の鎖?のようなものを振り回している。
マリア「ヌンチャク?!」
若者「ポークソーセージヌンチャクで皆殺しだ!!」
ビンセント「ソーセージヌンチャク?!」
マリア「なにか野菜をもっていませんか!」
ビンセント「えええっ?!販促用の野菜型ボールペンなら。」
マリア「借ります!とりゃーー!」
豚肉と野菜のはげしい戦いだった。
しかし子供ながら一流家政婦のおマリはボディーガードの仕事をこなす機会もあって実践格闘技の心得もあった。
ペットのセバスチャンの力も借りて、ついにマリアはテロリストを倒したのだった。
若者「む、無念…」
マリア「ハァハァ、正義は勝つ…」
お熊「まったく、とんだ災難でしたわね。」
マシュマロ「あなたー!」
ビンセント「ダーリンー!!」
なんやかんやあって工作員はCIAに引き渡された。
そして、数日後……。
お熊「おマリちゃん仕事よ」
マリア「今度は何です?」
お熊「奥さんよ」
マリア「ハイーーッ?!」
お熊「あの社長さんが昔のお友達に今回の事件を説明した時、奥様にそっくりな女性が居ると話したらしいの、そしたらあこがれマドンナと一日だけでも夫婦気分を味わってみたいというお友達からオファーが殺到してね。ふつうの家政婦業はお休み。これから当分はパートタイムワイフで頑張ってもらうわ。」
マリア「ああ……あたしこれからどうなるのかしら……。」