ー日常ー街の住人達【5】
ー商店街:観光案内出張所ー
絵里「北斎さん」
案内所の窓に「参加型レストラン」のチラシを張る位置を調整している北斎。
北斎「んー?」
だいたいの位置が決まったところを見計らってセロハンテープを私ながら言った。
絵里「フランクさんと話ながらなんだかモゾモゾやってたでしょう?あれなに?」
北斎「気づいてたの?あれは「同調のダンス」」
絵里「同調のダンス?」
北斎「恋人同士とか夫婦は似てくるっていうよね?」
絵里「うん」
北斎「親しい関係にある人間同士は互いの動きを無意識にトレースする場合があるんだ。逆に相手の動きをトレースすることで親密度をあげられる。さりげなくやらないといけないけどね。」
絵里「……」
北斎「込み入った話を聞きだされたらと思ってね」
絵里「油断ならないなぁ」
なごみ「ごめん下さい。」
絵里「はい?」
なごみ「おはようございます。」
絵里「なんだ、なごみどうしたの?」
なごみ「えっと……本日は大安吉日でお日柄もよく」
北斎「は、はあ…」
なごみ「えっと…参加型レストランわたくしやってみようと思うんですけど」
北斎「本当?」
「……」
不意に視線を感じて顔を向けるといつかみた真っ黒な顔にメイクモリモリの少女がこちらを覗いている。
北斎「わっ!えっと……ハロー…いやク・ムアレ・ブゥ…」
絵里「日本人ですよ。そういうメイクなの。」
イリエ「アハッ。六浦洋商店の六浦イリエですぅ。レストランに参加したいんですけどぉ。高校生以上ならいいんですよね?」
北斎「……え?」
~~
知ってん案内所を北斎に任せて絵里はホテルプラチナへと戻っていた。
絵里「参加型レストラン大丈夫かなぁ」
七津川「まだ正体のわからない人だけど……任せてもいいんじゃないかしら今のところは」
絵里「でしょうか」
七津川「ふふっ、あのひと本当にコンシェルジュになってくれないかな?」
~~
しかし、一方の出張所案内所では……
なごみ「和風の落ちつけるお店にしたいですね」
イリエ「ガーデン造ってテーブルいっぱい並べてクリスマスみたいに電飾ピカピカにして!」
なごみ「それじゃお客様がくつろげないでしょう?」
イリエ「えーーー?盛り上がりの方が大事くない?」
北斎「うーん……」
北斎はまた今までとは違った問題に頭を抱えるのだった。
絵里「北斎さん」
案内所の窓に「参加型レストラン」のチラシを張る位置を調整している北斎。
北斎「んー?」
だいたいの位置が決まったところを見計らってセロハンテープを私ながら言った。
絵里「フランクさんと話ながらなんだかモゾモゾやってたでしょう?あれなに?」
北斎「気づいてたの?あれは「同調のダンス」」
絵里「同調のダンス?」
北斎「恋人同士とか夫婦は似てくるっていうよね?」
絵里「うん」
北斎「親しい関係にある人間同士は互いの動きを無意識にトレースする場合があるんだ。逆に相手の動きをトレースすることで親密度をあげられる。さりげなくやらないといけないけどね。」
絵里「……」
北斎「込み入った話を聞きだされたらと思ってね」
絵里「油断ならないなぁ」
なごみ「ごめん下さい。」
絵里「はい?」
なごみ「おはようございます。」
絵里「なんだ、なごみどうしたの?」
なごみ「えっと……本日は大安吉日でお日柄もよく」
北斎「は、はあ…」
なごみ「えっと…参加型レストランわたくしやってみようと思うんですけど」
北斎「本当?」
「……」
不意に視線を感じて顔を向けるといつかみた真っ黒な顔にメイクモリモリの少女がこちらを覗いている。
北斎「わっ!えっと……ハロー…いやク・ムアレ・ブゥ…」
絵里「日本人ですよ。そういうメイクなの。」
イリエ「アハッ。六浦洋商店の六浦イリエですぅ。レストランに参加したいんですけどぉ。高校生以上ならいいんですよね?」
北斎「……え?」
~~
知ってん案内所を北斎に任せて絵里はホテルプラチナへと戻っていた。
絵里「参加型レストラン大丈夫かなぁ」
七津川「まだ正体のわからない人だけど……任せてもいいんじゃないかしら今のところは」
絵里「でしょうか」
七津川「ふふっ、あのひと本当にコンシェルジュになってくれないかな?」
~~
しかし、一方の出張所案内所では……
なごみ「和風の落ちつけるお店にしたいですね」
イリエ「ガーデン造ってテーブルいっぱい並べてクリスマスみたいに電飾ピカピカにして!」
なごみ「それじゃお客様がくつろげないでしょう?」
イリエ「えーーー?盛り上がりの方が大事くない?」
北斎「うーん……」
北斎はまた今までとは違った問題に頭を抱えるのだった。