ー日常ー街の住人達【5】

ー池袋:宗方フルーツー

マリア「このごろ布教なんですよねぇ」

チコ「布教?」

マリア「あ、間違えた。不況です」

優日「この世界が文字の見える世界でよかったね。」

チコ「メメタァ」

六花「みんなバナナ食べるー?」

マリア「病気以外なら何でも貰います。」

チコ「このドケチ根性……殿下と同じ気配がする。」

優日「バナナいいですよね。20本目くらいまでが一番おいしい」

チコ「それだけ食べたら飽きもしますわ…。」

マリア「私は多分三食バナナでもただなら一週間はいける気がする。」

六花「すげーわ」

鈴猫「あ、みんな、こんにちは」

六花「どもー」

優日「ハイル、スズネー!」

チコ「こんにちは」

マリア「ありがたや、ありがたや」

鈴猫「敬礼した人と拝んでる人はやめてもらえるかな?」

優日「五体投地のがお好みでしたか?」

マリア「すいません。お布施はちょっと待ってください」

鈴猫「どういうこと?!」

六花「この辺りでは鈴猫さんの神格化が進んでるなぁー」

チコ「日本進んでるわぁー」

鈴猫「神格化してないよ!」

優日「ハハッ」

鈴猫「いや、笑い事じゃなくてね?」

マリア「日本進んでるっていうほどに海外に馴染んでますね。」

チコ「いや、馴染んでるっていうより馴染まされている。無理やりに、ね。」

六花「海外とかいっことないわー」

マリア「私はあります」

優日「マジで?」

マリア「なんか海外出産だったらしいですわ。まったく身に覚えがないんですが」

鈴猫「覚えてたら怖いよ…」

チコ「マリアちゃんは、ハーフじゃないの?」

マリア「かもしれない」

六花「かもしれないんだ」

鈴猫「なんでそこのところぼんやりなの?!」

優日「鈴猫さんは神族ですよね?」

鈴猫「違います」

マリア「釈迦族?」

鈴猫「ただの人間です」

「「ないない」」

チコ「息バッチリ」

六花「まぁ、鈴猫さんだしね。」

鈴猫「私、そんな人知を超えてないよ!」

優日「大丈夫、余裕で超越します」

マリア「エイジャの赤石つき石仮面をかぶって聖なる弓矢を二度刺しして聖人の遺体をすべて揃えているんですね。わかります。」

鈴猫「ぜんぜんわからない」

優日「究極生物でスタンドを使えてレクイエム化して天国にも到達してるような状態」

チコ「無敵で不死身」

六花「さらに可愛さも兼ね備えていると……そら、神ですわなー」

鈴猫「なんでやねーん!」
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