ー日常ー街の住人達
ー池袋界隈ー
王「……パフェ食べたい」
漆原「……」
王「ねーねー、ウルたーん」
漆原「いけません」
王「ぶー」
漆原「はぁ、だいたいパフェって……王さん、アナタさっき会食でそうとう食べていましたよね?」
王「向こうの支払いだったからね。でも、美味しくなかったよ」
漆原「はい?」
王「美味しくなかったっていったの。紛いものだらけだったし、あのお店は長くないだろうねん」
漆原「……どういうことですか?」
王「イクラは人工いくら、タラバガニはアブラガニだったし、マグロはアカマンボウ」
漆原「タラバがアバラ…?」
王「アブラガニ。見た目はよく似てるけどねータラバガニはねー甲羅の真ん中に突起が六つ有るんだわん。あそこのお店で出されたのは突起が四つだった、だからタラバガニじゃなくてアブラガニさんでしたー」
漆原「メニューにはタラバガニと書いてありましたが……」
王「つ・ま・り、お偽装さんってことだよん。」
漆原「なっ……」
王「あははっ、けど~少し前に食品偽装で騒がれたのになかなか肝が据わってるよねん。」
漆原「……」
王「んっー?どうかした?ウルたん」
漆原「いえ、ご慧眼に感服していました。」
王「大したことじゃないよ。アレだって蟹は蟹。人工イクラにしたって本物のイクラと人工イクラの味はよっぽどじゃないと区別できないくらい精巧、見た目は完璧だしね。マグロとアカマンボウも黙って出されたら気にならないくらい些細な味さだ。でも、それでも納得して食べているんだから問題ない。僕は美食家じゃないし、初めっからアカマンボウならアカマンボウ、アブラガニならアブラガニって出してくれたほうが黙って食べるんだけどねん」
漆原「……あの」
王「んー?」
漆原「人工イクラとイクラはどうやって見分けたんです?話を聞いただけでは見た目や味では区別がつかないようないい方をされましたが?」
王「あぁ、それはね。スープあったでしょ?」
漆原「はい、ウミガメのスープでしたね。」
王「あの中にひとつぶ落してみたのさ~」
漆原「はい?」
王「生のイクラだったらお湯の中に落ちると白くなっちゃう、けーれーどー人工イクラはお湯の中に落しても白くならないのさ~。」
漆原「なる……ほど。」
王「おぢさん方との会食なんて楽しくないからねん。途中から食事してるって言うより本物か偽物かの区別して遊んでたんだよん。」
漆原「アナタというひとは……しかし、食べてましたよね?」
王「んー、最初にいったけどお支払いは向こう持ちだからねん。損じゃなーい」
漆原「……ふふっ」
王「んー?」
漆原「失礼しました」
王「いいよー、ウルたんはいっっつもブッチョー面だからもっとわらった方がいいんだわん」
漆原「王さんがちゃんと仕事をしていただけたら私ももうすこし眉間にしわを寄せなくて済むのですがね。」
王「しんがーい。王ちゃん、お仕事ちゃんとしてるじゃーん。前だってちゃんと綺麗に殺したよん」
漆原「そういう仕事は私たちがします、っと何度もいったはずですが?それで返り血でジャケットが汚れたからって会食をばっくれようとるし……。」
王「ちゃんとクリーニングして準備してくるウルたんに脱帽だけどねん」
漆原「いい加減、ああいう仕事現場に立つのをやめてくださいませんか?」
王「やっだよーん。」
漆原「はぁ……。」
王「……パフェ食べたい」
漆原「……」
王「ねーねー、ウルたーん」
漆原「いけません」
王「ぶー」
漆原「はぁ、だいたいパフェって……王さん、アナタさっき会食でそうとう食べていましたよね?」
王「向こうの支払いだったからね。でも、美味しくなかったよ」
漆原「はい?」
王「美味しくなかったっていったの。紛いものだらけだったし、あのお店は長くないだろうねん」
漆原「……どういうことですか?」
王「イクラは人工いくら、タラバガニはアブラガニだったし、マグロはアカマンボウ」
漆原「タラバがアバラ…?」
王「アブラガニ。見た目はよく似てるけどねータラバガニはねー甲羅の真ん中に突起が六つ有るんだわん。あそこのお店で出されたのは突起が四つだった、だからタラバガニじゃなくてアブラガニさんでしたー」
漆原「メニューにはタラバガニと書いてありましたが……」
王「つ・ま・り、お偽装さんってことだよん。」
漆原「なっ……」
王「あははっ、けど~少し前に食品偽装で騒がれたのになかなか肝が据わってるよねん。」
漆原「……」
王「んっー?どうかした?ウルたん」
漆原「いえ、ご慧眼に感服していました。」
王「大したことじゃないよ。アレだって蟹は蟹。人工イクラにしたって本物のイクラと人工イクラの味はよっぽどじゃないと区別できないくらい精巧、見た目は完璧だしね。マグロとアカマンボウも黙って出されたら気にならないくらい些細な味さだ。でも、それでも納得して食べているんだから問題ない。僕は美食家じゃないし、初めっからアカマンボウならアカマンボウ、アブラガニならアブラガニって出してくれたほうが黙って食べるんだけどねん」
漆原「……あの」
王「んー?」
漆原「人工イクラとイクラはどうやって見分けたんです?話を聞いただけでは見た目や味では区別がつかないようないい方をされましたが?」
王「あぁ、それはね。スープあったでしょ?」
漆原「はい、ウミガメのスープでしたね。」
王「あの中にひとつぶ落してみたのさ~」
漆原「はい?」
王「生のイクラだったらお湯の中に落ちると白くなっちゃう、けーれーどー人工イクラはお湯の中に落しても白くならないのさ~。」
漆原「なる……ほど。」
王「おぢさん方との会食なんて楽しくないからねん。途中から食事してるって言うより本物か偽物かの区別して遊んでたんだよん。」
漆原「アナタというひとは……しかし、食べてましたよね?」
王「んー、最初にいったけどお支払いは向こう持ちだからねん。損じゃなーい」
漆原「……ふふっ」
王「んー?」
漆原「失礼しました」
王「いいよー、ウルたんはいっっつもブッチョー面だからもっとわらった方がいいんだわん」
漆原「王さんがちゃんと仕事をしていただけたら私ももうすこし眉間にしわを寄せなくて済むのですがね。」
王「しんがーい。王ちゃん、お仕事ちゃんとしてるじゃーん。前だってちゃんと綺麗に殺したよん」
漆原「そういう仕事は私たちがします、っと何度もいったはずですが?それで返り血でジャケットが汚れたからって会食をばっくれようとるし……。」
王「ちゃんとクリーニングして準備してくるウルたんに脱帽だけどねん」
漆原「いい加減、ああいう仕事現場に立つのをやめてくださいませんか?」
王「やっだよーん。」
漆原「はぁ……。」