ー日常ー街の住人達【5】

ー池袋界隈ー

拳二「おっ」

悠「……」
ダッ!

拳二「待てぇっ!なんでひとの顔を見て逃げ出すっ!!」

悠「ハッハッハッー!」

雲水「あ?」

悠「っ!?」
ギャリリッ!バッ!

拳二「急ブレーキから九十度曲がりやがった。」

雲水「がはははっ、なんだぁ?」

悠「こっちならっ!!」

道玄「……」

悠「うおおぉっ!」
バッ!
ガシッ!
道玄「なにをちょろちょろしている。」

悠「逃げろ!逃げるんだー!」
バタバタっ

拳二「首根っこ掴まれてるぞ」

雲水「なにから逃げてる」

悠「そりゃ、街歩いてて化け物にあったら逃げるだろ?」

拳二「肩パン」雲水「チョップ」道玄「肘鉄」
ドッ!ゴッ!ガッ!
悠「ぐぇっ?!」

拳二「まったく誰が化物だ」

悠「痛ぇっ。主に胸より上全体がいてぇっ!」

道玄「往来で騒ぐな。」

悠「誰のせいだ」

雲水「小僧だろ」

悠「あらまぁ」

拳二「お前暇だろ」

悠「ヒマじゃない」

雲水「それじゃ何してんだ?」

悠「えっ?」

道玄「……」
ガシッ!
悠「なんで九頭竜親子はひとの頭蓋を握りつぶそうとするの?悠君の頭蓋骨が頑丈でも壊れちゃうよ?」

道玄「…………」
ぐぐっ
悠「ダンマリな上に段々と持ち上げられていくっ!首取れる!」

拳二「ふーーっ」

悠「なにのんびりタバコふかしてんだ!!」

拳二「いや、まだしばらくかかりそうだし」

雲水「ぶはっーーーっ。まっずいなこのタバコ」

拳二「おいおい、勝手にすっといてそれかよ」

悠「くっさ!タバコくっさ!!」

道玄「お前ら、せめて煙はひとのいない方に吐け」
ブォンッ!!
ザバァァッ!カキッン!ジャリリリリッ!

悠「わぁ……ひと仰ぎで空気が澄んだ…………。」

雲水「小石とか缶とかが吹っ飛んでもいってるぜ」

拳二「動く自然災害かよ」

悠「お前も動く公害の一種だけどな」

拳二「スゥ……フーーッ、フーーーッ!」

悠「げほっ!やめろっ!」

道玄「さて、暇ならちょっと出かけるか」

悠「どこに」

道玄「山か森」

悠「ざっくばらん過ぎだし今日中に帰れいところは嫌っ!!」

雲水「なら、運動公園に行くか。かるーく運動しに行こうぜ、がははははっ。」

悠「軽い運動って?」

雲水「3000本ダッシュ」

悠「炎天下にそんなことしてみろ……死ぬぞ」

拳二「そんなとこより雀荘いこうぜ。雀荘」

~~

緋斗「……」

マリア「普段からああいう生き方してたらきっと面白い体験ができますよ。」

緋斗「いや、死んでまう」
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