ー日常ー街の住人達

ー池袋:ゲームセンターー

ゆうな「ゲームセンター!」

ゆえ「びばくれーんげーむ……!」

六花「クレーンゲーム好きなんだ」

ゆうな「ちゃんとアームの力が良心的なお店のクレーンゲームは好き」

六花「間違いなくその通りだねー。」

ゆえ「おとうさんがちょーうまい……!」

六花「あたしも結構得意なんだよ?特に棒を穴に差したり、ハサミで糸を斬り落とすやつとかは」

ゆうな「あれって取れるの?何か絶対にタイミングがずれるようになってる気がする」

六花「そなことないよ、なんならお姉さんの凄いところ見てみる?」

ゆうな「見せてもらおうか、リッカ嬢の性能とやらを!」

六花「おっけ、おっけ、ちなみに何か欲しいのある?」

ゆえ「あやなみ……」

六花「ん?」

ゆえ「あのみずぎのあやなみふぃぎゅあ……」

六花「ほいほい。わかった、任せなさい」

チャリン!

ゆうな「わくわく」

ゆえ「わくわく…」

六花「口でわくわくって言う子、初めて見たわ…………っと、ほい」

うぃーー……うぃーー……ゴトン!

ゆうな「おー!ホントにいっぱつ!」

六花「ふふん、はい。どーぞ」

ゆえ「ありがとーりっかおねーたん……!」

ゆうな「なっ、そんな可愛い呼ばれ方されたことない……」

ゆえ「ゆうなおねーたん……♪」

ゆうな「超可愛い!うちの妹かわいいんですよー!」

六花「元気だねぇ」

ゆうな「財布の中の小銭を全部差し出したいレベルで可愛い。」

ゆえ「ねっ、ねっ、どうやったの……?」

六花「ん?これねリズムで覚えるの」

ゆえ「りずむ……?」

六花「横の移動をタンタンタンで決めて、縦の移動はトントントン。」

ゆえ「んー……?」

六花「分かりやすくいったら横の何拍子、縦の何拍子と空間を把握しといたら、どこでも狙えるってこと」

ゆえ「てんさいけいだ……」

六花「天才じゃないよ?」

ゆうな「じゃあ、野生的だ」

六花「あー、それは間違ってないかも、なんとなくこう雰囲気って言うか空気の音を読んでビシッといく感じ」

ゆうな「達人っぽい!」

ゆえ「さすがえあますたー……!」

六花「いやー、そこまで褒められたら逆に恐縮しちゃうな」

ゆえ「あっちのふぃぎゅあもほしい……」

六花「オッケー頑張っちゃおうか」

ゆうな「私の分もお願いしまっす!」

六花「まっかせなさいっ!」

紅「……」

弩躬「どした?何か見つかったか?」

紅「いや、ほらあそこ」

弩躬「ん?アレは悠の娘と……でっかい娘」

紅「リッカだよ」

弩躬「それそれ、声かけるか?」

紅「んー……楽しそうだし邪魔しないでおこう」
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