ｰ小鳥遊家:台所ｰ

ゆえ「……」

悠「……えっ?」

ゆえ「おりょーりしたい……」

悠「それはアレか何か作れっていう催促か?」

ゆえ「それもある……」

悠「あらまぁ」

ゆえ「だけどいまわたしがのぞんでるのはよなかおなかがすいてめがさめてしまったときちゃちゃっとつくれてがっつりたべられるものをつくりたくなりたいのです……」

悠「夜中にお腹が空いて冷蔵庫勝手に開けると真桜が背後に立つぞ」

ゆえ「それをのりこえるかくごがある……」

悠「いいぞ、さすが我が娘!」

ゆえ「いえーい、ろっくんろーる……!!」

悠「でも、実際はできるだけ静かにな。真桜、夜中に幼女がっ静かに立ってるってガチで怖いから」

ゆえ「はい、ばれたらおとうさんのせいにする……」

悠「ん?」

ゆえ「ん……?」

悠「まぁいいや……ところで」

ゆえ「はい……」

悠「どのぐらい料理できたっけ?」

ゆえ「さらだとかちょーとくい……」

悠「具体的に」

ゆえ「きゃべつにどれっしんぐかけてまるかじり……」

悠「トマトも」

ゆえ「まるかじり……」

悠「キュウリも」

ゆえ「まるかじり……」

悠「水菜やサンチュも?」

ゆえ「おれさま、やさい、まるかじり……!」

悠「……」

ゆえ「……」

悠「もうマルカジリで良くね?」

ゆえ「それはなまでしょくせるものげんてい……」

悠「なるほどな」

恋「なに阿呆な会話しとる」

悠「うるせー引きこもり」

恋「蹴り飛ばすぞ!」

ゆえ「はん、ひきこもり……」

恋「半でもないわ!!」

悠「とりあえず夜中に腹が減ったときに食いたくなるものといえばラーメンとか焼きそばとか焼きうどんとか麺類だよな。」

ゆえ「かつどんやおやこどんもすてがたい……」

悠「ああ、どんぶり物は格別だな」

恋「夜中に食うものではないじゃろ」

悠「夜中だから食べたいんだよ」

ゆえ「きんだんのあじ……」

恋「田楽でもくっとれ」

ゆえ「でんがくまん……?」

悠「鼻毛真拳奥義マヨネーズ戦争を終結させた男 その名も…ケ・チャップ夫人!」

恋「うるさぃっ!!」

悠「怒られた」

ゆえ「おこりっぽい……」

恋「誰でも起こるわ!!」

悠「じゃあ、とりあえず……冷やしてある西瓜でも食べるか」

ゆえ「すいかだいすき……!」

悠「二玉までだぞー」

ゆえ「はーい……」

恋「いや、二玉という単位がおかしい」