ー日常ー街の住人達【5】
ー常春の国:エメラダー
チコ「なんですか、恐竜の怨念て」
ミハイル「なになに、石油は恐竜や他の古代生物が地下に堆積してできたもので、その石油からつくられるガソリンで走る自動車はたとえて言えば恐竜が引っ張っているわけで……」
チコ「恐竜が引っ張ってる…」
ミハイル「たかだかサルの子孫である人間にこき使われることに誇り高い古代生物は以前から頭に来ていたのだが!ここにきて原油の値段をつり上げて金儲けをする不逞の輩が現れ、自分たちの亡骸をマネーゲームに利用されることに恐竜はついに怒り心頭!その恨みの念は世界に満ち溢れ、まず鋭敏な精霊の体内で実体化したが、やがて人間の中でも実体化するようになり高熱を発する奇病で人類は滅亡する!!」
「「「ええっーー!?」」」
ミハイル「恐竜の亡霊の怒りを鎮めなければ!自動車や火力発電所での石油仕様を急にはやめられないがマネーゲームは何とかなる!マザーコンピューターこの危機を各国に通報しろ!」
MC【ソノ命令ヲ予測シテ独断デ各国政府二通信済ミデス!】
ミハイル「よくやった!」
ホッと胸をなでおろした。しかし、突如の爆音。
チコ「キャッ!」
宮殿を揺るがす振動、そして燃え盛る炎が迫ってきている。
ミハイル「いったい、なにごとだー!?」
MC【なぱーむ弾二ヨル、てろ!】
ミハイル「マネーゲーマーが手を打ってきたな!」
ムーン1「反応が早すぎませんか!」
ミハイル「あらゆる事態に対する予防策として各国にテロリストを配置していたのかもしれん!金儲けを続けるために情報発信元のわれわれを抹消するつもりだ!」
ムーン1「コンピューター!消火活動を!」
MC【外部カラノ…電子妨害…ピーー】
ミハイル「手動で消せ!」
ムーン2「ダメです!レバーのある壁に近づけません!」
チコ「四方を火の海にかこまれました!」
ミハイル「なんとかしろ焼け死んでしまうぞ!」
ムーン1「ですが、火の海に飛び込んでも……」
雪ん子『このままでは…!』
雪ん子は火の海に目がけて走り出した。
チコ「雪ん子ちゃん!!」
雪ん子『殿下、チコさん、ムーンの皆さん短い間でしたが一緒に暮らせて幸せでした!さようなら!』
小さな体が火の海に飛び込むと一瞬白く発光し、大洪水が発生した。雪長が言っていた通り言っていた通り家財を飲み込むほどの水量。だが、火を消し去ったのだ。
雪ん子の命と引き換えに……。
ムーン1「殿下、雪ん子ちゃんが!」
チコ「私たちを助けるために!」
ミハイル「……実行犯のテロリストはまだ近くにいるはずだ。確保して命令を下した連中を白状させたら…どんな手段を使っても構わん!たたきつぶせ!」
「「「ラジャー!」」」
チコ「殿下は?」
ミハイル「雪長にこのことを報告してくる。」
チコ「私も……」
ミハイル「ダメだ!これは雪ん子を預かった僕の仕事だ!!」
チコ「殿下…」
こんなつらい役目は生まれて初めてだ。
ミハイルは泣きながら心の中でつぶやくのでした。
チコ「なんですか、恐竜の怨念て」
ミハイル「なになに、石油は恐竜や他の古代生物が地下に堆積してできたもので、その石油からつくられるガソリンで走る自動車はたとえて言えば恐竜が引っ張っているわけで……」
チコ「恐竜が引っ張ってる…」
ミハイル「たかだかサルの子孫である人間にこき使われることに誇り高い古代生物は以前から頭に来ていたのだが!ここにきて原油の値段をつり上げて金儲けをする不逞の輩が現れ、自分たちの亡骸をマネーゲームに利用されることに恐竜はついに怒り心頭!その恨みの念は世界に満ち溢れ、まず鋭敏な精霊の体内で実体化したが、やがて人間の中でも実体化するようになり高熱を発する奇病で人類は滅亡する!!」
「「「ええっーー!?」」」
ミハイル「恐竜の亡霊の怒りを鎮めなければ!自動車や火力発電所での石油仕様を急にはやめられないがマネーゲームは何とかなる!マザーコンピューターこの危機を各国に通報しろ!」
MC【ソノ命令ヲ予測シテ独断デ各国政府二通信済ミデス!】
ミハイル「よくやった!」
ホッと胸をなでおろした。しかし、突如の爆音。
チコ「キャッ!」
宮殿を揺るがす振動、そして燃え盛る炎が迫ってきている。
ミハイル「いったい、なにごとだー!?」
MC【なぱーむ弾二ヨル、てろ!】
ミハイル「マネーゲーマーが手を打ってきたな!」
ムーン1「反応が早すぎませんか!」
ミハイル「あらゆる事態に対する予防策として各国にテロリストを配置していたのかもしれん!金儲けを続けるために情報発信元のわれわれを抹消するつもりだ!」
ムーン1「コンピューター!消火活動を!」
MC【外部カラノ…電子妨害…ピーー】
ミハイル「手動で消せ!」
ムーン2「ダメです!レバーのある壁に近づけません!」
チコ「四方を火の海にかこまれました!」
ミハイル「なんとかしろ焼け死んでしまうぞ!」
ムーン1「ですが、火の海に飛び込んでも……」
雪ん子『このままでは…!』
雪ん子は火の海に目がけて走り出した。
チコ「雪ん子ちゃん!!」
雪ん子『殿下、チコさん、ムーンの皆さん短い間でしたが一緒に暮らせて幸せでした!さようなら!』
小さな体が火の海に飛び込むと一瞬白く発光し、大洪水が発生した。雪長が言っていた通り言っていた通り家財を飲み込むほどの水量。だが、火を消し去ったのだ。
雪ん子の命と引き換えに……。
ムーン1「殿下、雪ん子ちゃんが!」
チコ「私たちを助けるために!」
ミハイル「……実行犯のテロリストはまだ近くにいるはずだ。確保して命令を下した連中を白状させたら…どんな手段を使っても構わん!たたきつぶせ!」
「「「ラジャー!」」」
チコ「殿下は?」
ミハイル「雪長にこのことを報告してくる。」
チコ「私も……」
ミハイル「ダメだ!これは雪ん子を預かった僕の仕事だ!!」
チコ「殿下…」
こんなつらい役目は生まれて初めてだ。
ミハイルは泣きながら心の中でつぶやくのでした。