ー日常ー街の住人達【4】
ー常春の国:エメラダー
シマラッキョ「ああっ、どうしたらいいんだ?」
ミハイル「なにをやってる」
シマラッキョ「ででででそそそそ」
ミハイル「でそ?」
シマラッキョ「殿下、外の空気を吸ってるだけです」
ミハイル「あんまり吸うな。空気が減る。」
シマラッキョ「……」
ミハイル「おや、ダイヤ」
シマラッキョ「!?」
ミハイル「のトランプが落ちてる。おまえのか?」
シマラッキョ「ちがっちがっいます!」
ミハイル「おーい、ダイヤ」
シマラッキョ「?!!」
ミハイル「が、すり減ってるじゃないか専用車の乗り心地が悪いぞ」
ムーン1「変ですね」
シマラッキョ「た、タイヤの聞き間違いか、ダメだ、この調子じゃ神経が持たない。今回の原石は結構多いから仕分けにはあと一週間はかかるだろう。再検査はそれからだから……瞬間接着剤か何かでくっつけてとりあえず誤魔化そう。一週間の間に対策を練るんだ今はそれしかない!よし、接着剤!」
建物の中に戻って引き出しを探るが見当たらない。
ムーン「なにしてるんだ?」
シマラッキョ「引き出しに入ってるはずの接着剤がないんだ。」
ムーン「接着剤?」
シマラッキョ「あっいや、たいした用じゃないのさ。ボールペンのキャップが壊れたから修理しようと思って」
ムーン「そんなこと聞いてないよ」
シマラッキョ「(嘘をつくのって難しいな)」
ムーン「でもありがちなことだ。ハサミとか爪切りとか必要なときに限って見当たらないのはよくある話だよ。ぼくの接着剤貸してあげよう。……ありゃ?ない。おかしいな昨日使ってたしか、ここに入れたはずなのに」
シマラッキョ「いいよ、総務で借りるから」
~~
総務ムーン「接着剤?」
シマラッキョ「うん」
総務ムーン「えーと、うん?変だな買い置きが2ダースぐらいあったんだけど、おーい、誰か知らないか?」
総務ムーン2「工具室ならあるだろう……あれぇ?」
シマラッキョ「ここもダメか」
この調子で宮殿中をさがして歩きましたが……。
ムーン「どうしてないんだろう」
シマラッキョ「もういいよエメラダ銀座の文房具屋で買ってくる。いったいなんなんだ、接着剤専門のドロボウでも……この状況を利用できないか?ドジを誤魔化すためにこのちょっとした怪現象を使わない手はない!でも、どうしたら…………」
シマラッキョ号は必死に考えました(なにしろ命がかかってますから)。と、窮すれば通ずるという言葉があるように、あるアイディアを思いついて。深夜作業になったわけです。
シマラッキョ「ああっ、どうしたらいいんだ?」
ミハイル「なにをやってる」
シマラッキョ「ででででそそそそ」
ミハイル「でそ?」
シマラッキョ「殿下、外の空気を吸ってるだけです」
ミハイル「あんまり吸うな。空気が減る。」
シマラッキョ「……」
ミハイル「おや、ダイヤ」
シマラッキョ「!?」
ミハイル「のトランプが落ちてる。おまえのか?」
シマラッキョ「ちがっちがっいます!」
ミハイル「おーい、ダイヤ」
シマラッキョ「?!!」
ミハイル「が、すり減ってるじゃないか専用車の乗り心地が悪いぞ」
ムーン1「変ですね」
シマラッキョ「た、タイヤの聞き間違いか、ダメだ、この調子じゃ神経が持たない。今回の原石は結構多いから仕分けにはあと一週間はかかるだろう。再検査はそれからだから……瞬間接着剤か何かでくっつけてとりあえず誤魔化そう。一週間の間に対策を練るんだ今はそれしかない!よし、接着剤!」
建物の中に戻って引き出しを探るが見当たらない。
ムーン「なにしてるんだ?」
シマラッキョ「引き出しに入ってるはずの接着剤がないんだ。」
ムーン「接着剤?」
シマラッキョ「あっいや、たいした用じゃないのさ。ボールペンのキャップが壊れたから修理しようと思って」
ムーン「そんなこと聞いてないよ」
シマラッキョ「(嘘をつくのって難しいな)」
ムーン「でもありがちなことだ。ハサミとか爪切りとか必要なときに限って見当たらないのはよくある話だよ。ぼくの接着剤貸してあげよう。……ありゃ?ない。おかしいな昨日使ってたしか、ここに入れたはずなのに」
シマラッキョ「いいよ、総務で借りるから」
~~
総務ムーン「接着剤?」
シマラッキョ「うん」
総務ムーン「えーと、うん?変だな買い置きが2ダースぐらいあったんだけど、おーい、誰か知らないか?」
総務ムーン2「工具室ならあるだろう……あれぇ?」
シマラッキョ「ここもダメか」
この調子で宮殿中をさがして歩きましたが……。
ムーン「どうしてないんだろう」
シマラッキョ「もういいよエメラダ銀座の文房具屋で買ってくる。いったいなんなんだ、接着剤専門のドロボウでも……この状況を利用できないか?ドジを誤魔化すためにこのちょっとした怪現象を使わない手はない!でも、どうしたら…………」
シマラッキョ号は必死に考えました(なにしろ命がかかってますから)。と、窮すれば通ずるという言葉があるように、あるアイディアを思いついて。深夜作業になったわけです。