ー日常ー街の住人達

ー一年教室ー

白嶺「……」

京「……」
カタカタ、プルプル

白嶺「休憩……してもいいのよ?」

京「だ、大丈夫だ。己はまだやれる」

白嶺「そう?じゃあ続けるわね…。」

京「お、おう」

恵瑠「ねぇねぇ」

独「ん?あぁ、明花か。学校来てたんだな」

恵瑠「カエルちゃんは学業と両立できるアイドルだもん☆」

独「……」

恵瑠「……殴っていい?」

独「一秒前と同人物とは思えない発言だな?!」

恵瑠「アイドルが目のまえで挨拶してあげたのに、ノーリアクションなんだもん。ちょっとくらい殴りたくなるわ」

独「これどっかにタレこんだらスキャンダルでぶっこ抜けないかな」

恵瑠「ぐすっ……ぅっ…」

独「ちょ、泣くなよ?!冗談だろ!」

恵瑠「なーんちゃって」

独「……」

恵瑠「嘘泣きよ。」

独「アイドルって言うか女怖ぇ…」

恵瑠「そんなことより、アレ何してるの?」

独「……テスト勉強だよ」

恵瑠「テスト勉強?テストって終わったじゃない」

独「再テスト」

恵瑠「大変ねぇ。」

独「努力してるから報われるさ」

恵瑠「そういう自分は平気だったの?」

独「……ギリギリでな」

恵瑠「ふっ」

独「鼻で笑われただと…」

恵瑠「私もがりゅーちゃんに勉強教えて来て上げようかしら」

独「変なことするつもりなら俺が止めるぞ」

恵瑠「心外だし、どう止める気?」

独「どうってそりゃ……えーと……」

恵瑠「……」

独「……」

恵瑠「何も考えがないのにそういうこというのすっごくかっこ悪い」

独「うぐっ……」

恵瑠「ということで、はい、退いて」

独「うー……」

恵瑠「はぁい」

白嶺「あら、学校来てたのね。」

恵瑠「私ってそんなに学校居ないイメージ?」

京「……」

恵瑠「って……フリーズしてない?」

白嶺「オーバーヒートしちゃったのかしら」

恵瑠「何教えてるの?」

白嶺「英語と科学」

恵瑠「どっちがマズイ?」

白嶺「……」

恵瑠「どっちも……?」

白嶺「控え目に言ってその二つがまずいわね。」

恵瑠「控え目に言わなかったら?」

白嶺「全教科」

恵瑠「ハッキリ言っちゃったわね」

白嶺「それでも漢字で名前を書けるようになったし九九も覚えたから大進歩なのよ」

恵瑠「私も手伝うわ。比較的科学は得意だし」

白嶺「どういう風の吹きまわし?」

恵瑠「友達が困ってたら助けるものじゃない。」

白嶺「ふーん…」
39/100ページ
スキ