ー日常ー街の住人達【4】

ーアラファト家政婦協会ー

マリア「お熊さん!!」

お熊「ビックリした。なぁに?」

マリア「実は奥さまがお休みになってから気になることがあって通帳をコッソリ見せてもらったんです。」

お熊「ふんふん」

マリア「そしたらおかしなことに気がつきました!それを含めていくつか調べたいことがあるんですが、私の知り合いに探偵がいるんです!」

お熊「話が見えないのだけど」

マリア「ちょっと調べてもらってもいいでしょうか!もちろん費用は協会持ちで!」

お熊「家政婦の仕事に関することだから必要経費として落とせると思うけど」

マリア「ありがとうございまっす!」
ダダッ

お熊「思うけど……うちの組合長はドケチなのよねぇ」


~~


翌日、早朝から仕事をした悠たちの報告を受けてお昼ごろおマリは南麻生にやってきた。

マリア「雨の~北カンボジア~♪」

もちろんこんな歌はない。

等といっていると冬木邸に到着したのだが玄関があいている。

「ですからね奥さん。テレビのデジタル放送が始まったでしょう。実はアレ問題があってね。デジタルの電波と携帯の電波がぶつかってテレビが見られない地域ができちゃったわけ。ここら辺がそうなのよ。」

夏代「はぁ」

「あたしら総務省の依頼を受けてテレビのチューニングを直しに回ってるの。そすっとテレビが見られるようになるんだけど5万円かかるんだわ。どします、少しぐらいかけてもテレビ見られたほうがいいと思うけどね」

夏代「それじゃお願いします」

「はい5万円」

マリア「待ったーーーー!奥さまぁぁぁぁ!だーーまーーさーーれーーてーーーはいけません!総務省でそういうサービスを始めましたがそれは全部無料!タダ!むーりょーーーなのです!!」

夏代「あわわわっ」

マリア「きさまデジタル詐欺だな!さあ警察へ……あれ?」

「ひえぇぇ!!」

マリア「むむっ、なんと逃げ足の速い。ねぇ、奥さま」

夏代「……」

マリア「奥さま?ああ、気絶している!おのれ詐欺めぇ!っと、叫んでる場合じゃない電話で……ミッキー!」

三木野『君にミッキーと呼ばれるすじあいはないと思うが』

マリア「そんなことはどうでもいい!実はこれこれしかじかで!」

三木野『なにっまたか!』

マリア「それを含めてご相談したいことがあるので今すぐ来てください。」

三木野『よく分からないが、すぐに行こう。』
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