ー日常ー街の住人達【4】

ー池袋界隈ー

マリア「……」

拳二「……」

愛「……」

マリア「1.警察2.けいさつ3.ケイサツ4.ポリス」

拳二「全部警察じゃねぇか!」

マリア「あの知ってます?」

拳二「あ?」

マリア「誘拐って犯罪ですよ」

拳二「知ってるよ!」

マリア「人身売買も犯罪です」

拳二「知ってるし!そうじゃねーよ!」

愛「瓦谷、早く帰ろう」

マリア「……え、もしかしてお子さんですか?」

拳二「ちげぇ!ああもうちょっと来い!」

マリア「行ったら殺されないですよね」

拳二「するかぁぁぁっ!」


~~


ー池袋:拳二のマンションー

愛「ただいま」

拳二「はいはい」

マリア「失礼します」

拳二「おう、楽にしててくれ。」

愛「瓦谷飲み物」

拳二「自分で用意しろ!」

愛「まったく、私はこれを繋げるので忙しいのに……」

マリア「そういえばあの箱に何ですか?」

拳二「なんとかっていうゲームだ」

愛「プレイステーション4」

拳二「らしい」

マリア「へー。しかし、一向に状況が見えないんですけど。」

拳二「ああ、ええとアレだ。親戚だ。ちょっと預かってる」

愛「……」

マリア「ホントですか?」

愛「ホントだ」

マリア「お名前は?」

愛「瓦谷愛」

マリア「苗字が同じの件」

拳二「親戚だからな」

マリア「……ホントに親戚ですか?」

拳二「ホントだよ」

愛「あー、喉乾いた」
【缶ジュース】
ふよふよ……

拳二「……」

マリア「……」

愛「ゴクッゴクッ。よーし、つなげてさっそく遊ぼう」

マリア「……今なんか缶ジュースが横切ったような」

拳二「……気のせいだろ」

マリア「警察に……」

拳二「やめろ!」

マリア「じゃあ、警察はやめて悠さんに電話しますね。」

拳二「やめろ!!」

マリア「どっちのが嫌なんですか?」

拳二「……悠」

マリア「じゃあ、そっちに連絡します」

拳二「お前なにげに性質悪いな」

マリア「これぐらいでないと借金100憶返せないんですよ!!」

拳二「なんか、今のはすまん」

マリア「いいんですけどね」

愛「ちょっとうるさいよ?」

拳二「うるせぇ!大事な話してんだよ!」

マリア「大事な話を誤魔化そうとしてる話ですけどね」

拳二「……タバコいいか?」

マリア「まぁ、拳二さん宅ですからご自由に」

拳二「……ふーっ。なんか飲むか?少し長い話になるし。」

マリア「ノンアルコールのもので」
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