ー日常ー街の住人達【4】
ー常春の国:エメラダー
ムーン1「というわけで、使えないヒョーワ号をローテーションから外して他の皆でやりくりしてたんですけど、でも、だんだんと……」
~~
『なんだってヒョーワ号だけ楽してるんだ』
『不公平だよな』
『それなら僕たちだって働かないぞ』
~~
ムーン1「と、皆が言い始めて、それで困ってるんです」
ミハイル「しょーがないな。ヒョーワ号は給料をもらってるのか」
ムーン9「はい、みんなと同じ安ーいお給料ですが」
ミハイル「自動耳かき機を作ろうと思って、殺人光線銃がせできてしまったんだ。試し打ちされたいか?あ?」
ムーン9「どうぞ、続きをお話しください殿下」
チコ「何をどう間違えたら耳かきが光線銃に……」
ミハイル「やめさせるのは簡単だがそうすると今までに払った給料が無駄になる。何とかしてそいつを鍛え直せないか」
ムーン1「無理です」
チコ「即答」
ミハイル「おい、コラ、やってみもしないで」
ムーン1「やってみたんです」
ミハイル「えっ?」
チコ「えっ?」
ムーン1「みんなで話し合って、とても安い給料……コホン、お給料の中からお金を出し合ってトレーナーを雇ってヒョーワ号を鍛え直そうという事になりまして」
ムーン9「陸軍で一番怖い顔と評判の僕の友人の軍曹に頼むことなしたんですが……」
~~
軍曹『やい!貴様、包丁だ!これを使って料理しろやらんとぶっとばすぞただではおかんぞ!』
ヒョーワ号『……』
パタン
~~
ムーン1「恐怖のあまり固まってしまい、完全に自分の殻に閉じこもって、呼びかけて返事ができるまで回復するのに一週間かかったんですよ。」
チコ「厄介ですねぇ……」
ムーン9「でしょう?」
ミハイル「強く出ると逆効果ということか……なら、たしかエメラダ小学校には演劇クラブがあったな」
ムーン1「えっ、はあ」
ミハイル「演技が一番うまい女の子を連れてきてくれ。」
チコ「どうするんです?」
ミハイル「後で説明する。行け。」
チコ「はぁ……」
~~
ミハイル「そろそろ連れてくるかな……それにしても今日はやけにきりが深いなぁ」
少女「あの、ミハイル殿下」
ミハイル「君か、名前は?」
ミモザ「ミモザ」
ミハイル「ミモザちゃん、君にやってもらいたいことがある。実はかくかくしかじか……」
ミモザ「なるほど」
ミハイル「というわけでヒョーワ号はひ弱すぎるんだ。といって力ずくで鍛え直そうとしてもうまくいかない。自分から変わろうと思わなければダメなんだ。きみにはヒョーワ号にしか見えない不思議な少女を演じてもらう。彼にしか見えないし声も聞こえないという別世界から来た少女だ。つまり、この世界で頼りにできるのはヒョーワ号だけだ、その君はお腹が空いて死にそうになっている。ヒョーワ号が料理を作ってくれなければ飢え死にしてしまうと思わせて彼を頑張らせるんだ。難しい演技だとは思うが」
ミモザ「努力してみます」
ミハイル「期待しているぞ」
ムーン1「というわけで、使えないヒョーワ号をローテーションから外して他の皆でやりくりしてたんですけど、でも、だんだんと……」
~~
『なんだってヒョーワ号だけ楽してるんだ』
『不公平だよな』
『それなら僕たちだって働かないぞ』
~~
ムーン1「と、皆が言い始めて、それで困ってるんです」
ミハイル「しょーがないな。ヒョーワ号は給料をもらってるのか」
ムーン9「はい、みんなと同じ安ーいお給料ですが」
ミハイル「自動耳かき機を作ろうと思って、殺人光線銃がせできてしまったんだ。試し打ちされたいか?あ?」
ムーン9「どうぞ、続きをお話しください殿下」
チコ「何をどう間違えたら耳かきが光線銃に……」
ミハイル「やめさせるのは簡単だがそうすると今までに払った給料が無駄になる。何とかしてそいつを鍛え直せないか」
ムーン1「無理です」
チコ「即答」
ミハイル「おい、コラ、やってみもしないで」
ムーン1「やってみたんです」
ミハイル「えっ?」
チコ「えっ?」
ムーン1「みんなで話し合って、とても安い給料……コホン、お給料の中からお金を出し合ってトレーナーを雇ってヒョーワ号を鍛え直そうという事になりまして」
ムーン9「陸軍で一番怖い顔と評判の僕の友人の軍曹に頼むことなしたんですが……」
~~
軍曹『やい!貴様、包丁だ!これを使って料理しろやらんとぶっとばすぞただではおかんぞ!』
ヒョーワ号『……』
パタン
~~
ムーン1「恐怖のあまり固まってしまい、完全に自分の殻に閉じこもって、呼びかけて返事ができるまで回復するのに一週間かかったんですよ。」
チコ「厄介ですねぇ……」
ムーン9「でしょう?」
ミハイル「強く出ると逆効果ということか……なら、たしかエメラダ小学校には演劇クラブがあったな」
ムーン1「えっ、はあ」
ミハイル「演技が一番うまい女の子を連れてきてくれ。」
チコ「どうするんです?」
ミハイル「後で説明する。行け。」
チコ「はぁ……」
~~
ミハイル「そろそろ連れてくるかな……それにしても今日はやけにきりが深いなぁ」
少女「あの、ミハイル殿下」
ミハイル「君か、名前は?」
ミモザ「ミモザ」
ミハイル「ミモザちゃん、君にやってもらいたいことがある。実はかくかくしかじか……」
ミモザ「なるほど」
ミハイル「というわけでヒョーワ号はひ弱すぎるんだ。といって力ずくで鍛え直そうとしてもうまくいかない。自分から変わろうと思わなければダメなんだ。きみにはヒョーワ号にしか見えない不思議な少女を演じてもらう。彼にしか見えないし声も聞こえないという別世界から来た少女だ。つまり、この世界で頼りにできるのはヒョーワ号だけだ、その君はお腹が空いて死にそうになっている。ヒョーワ号が料理を作ってくれなければ飢え死にしてしまうと思わせて彼を頑張らせるんだ。難しい演技だとは思うが」
ミモザ「努力してみます」
ミハイル「期待しているぞ」