ー日常ー街の住人達

ー小鳥遊邸:庭ー

悠「なんとなく分かった」

海「やーん、惚れなおしたわぁ」

悠「ということで、何かチビが世話をかけたな……えーと、名前なんだったっけ?」

しゅり「ですからしゅりです。瀬川しゅり」

悠「しゅりな……。あ!しゅーちゃんか思い出した!」

しゅり「あ、よかったです…。」

海「無視しなさんな!」

悠「いいから、服脱いで洗って来い」

海「やーん、服脱げやなんて」

悠「デコ」

楓子「はい、こちらにやよ。」

悠「しゅりと海の服を洗って乾かしてやれ。ついでに何か適当に服も準備してやってくれ。」

楓子「はいやよ。どうぞ、こちらにやよ」

しゅり「ありがとうございます」

海「おおきに~」

悠「やれやれ、騒がしいことで……なぁ?」

星凪「す、すいません。」

悠「いや、謝らんではいいけど」

翡翠「…ねっ、ねっ…」

悠「あー?どした?」

翡翠「…おかねいっぱいもらった…」

悠「あー?」

翡翠「…かくかくしかじか…」

悠「マジか。拳二の野郎、おれには小遣いなんてくれたことないのに」

翡翠「…どーしよ?…」

悠「気にせず貰っとけ。」

後楽「なんだったら、おじさんが預かっといてやるよ。大金だしな、そしてついでに倍にして……」

悠「オラァっ!」

ドゴッ!
後楽「がふっ!?」

悠「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁぁぁ!!!」

ドゴゴゴゴゴゴ!グワシャーン!


星凪「あわわわわっ!?」

翡翠「…あれ、たぬきのおきもの…」

悠「クソ変わり身、最初の一撃で逃げやがったか!」

翡翠「…どんまい…」

悠「ふぅ……いいか、翡翠も星凪もあの狸ジジイに金を貸してくれとか預かるとか言われても一銭も渡しちゃ駄目だからな」

星凪「わ、わかりました」

翡翠「…りょーかい…」

海「ナニ楽しそうなことしとるん?」

悠「なんも楽しいことはしてねぇよ」

しゅり「服まで貸してもらってありがとうございます」

悠「あぁ、礼儀正しいなアンタ……」

しゅり「そうですか?」

悠「あぁ、おれの知り合いにはまともな敬語っていうか、日本語を使える人間が少ないから新鮮だ」

しゅり「なんと…」

悠「まぁいいや、ところで時間は有るんだよな?服を洗い終わって乾くまで昼飯でも食ってくといい」

しゅり「そこまでいいんですか?」

悠「アンタ可愛いから良いよ」

しゅり「………へっ?!……かわっ…いぃ~……///」

海「顔真っ赤や」

悠「こういう反応も何か新鮮でいいな」

海「ウチも可愛いやろ?」

悠「昼飯はカレーだぞー」

翡翠「…かれーすき…」

星凪「手を洗ってきます」

海「無視しーなやっ!!」
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