ｰ焼肉屋:鉄ｰ

摩耶「こんにちはー」

金剛「おう、いらっしゃい。」

摩耶「わ、凄い賑やかだね。」

金剛「ゆうな達が来てる。女子会だそうだ。」

摩耶「へー、焼肉屋で女子会って女子プロレスラーみたいだね。」

金剛「そうなのか?」

摩耶「いや、僕の偏見」

金剛「おいおい。」


～～


ゆうな「質問、チコちゃんさんてつぶれ肉まんが好きなの?」

チコ「……うぇっ!げほげほっ!」

マリア「これでもかってぐらいせき込みだした」

チコ「し、失礼。身体と脳がいっぺんに拒否反応を……」

ゆえ「おみずどーぞ……」

チコ「ありがとうございます。」

黒奈「潰れ肉まん?」

チコ「私を拉致して人体実験を平然としようとする人間の屑。」

マリア「ミハイル殿下パネェなぁ。」

ゆうな「でも、好きだから一緒にいるんじゃないの?」

チコ「アレを好きになるぐらいならナマコと添い遂げる方がまし!!」

白奈「薄い本が厚くなる」

黒奈「黙ってろ」
メキッ!
白奈「ぎゆー!」

ゆえ「じゅうじがため……」

ゆうな「スカート捲れないかな」

チコ「ゆうなちゃんさんはそっちの方?!」

ゆうな「ガチってこともないけど、黒奈にはガチだよ」

黒奈「やめい」

マリア「ところで何で「ちゃんさん」?」

チコ「いえ、悠先輩の娘さんなので……」

ゆうな「今まであんまり絡みがなかったから。慣れてきたらチコリンって呼ぼう」

チコ「焼肉のタレ以外ならいいですよ」

黒奈「なんでタレ?」

チコ「私苗字が「萌原(めはら)」何です。それでエバラ焼き肉のタレとかいわれて」

ゆえ「おいしそう……」

チコ「タレだけじゃダメでしょ」

ゆえ「たれごはんもすき……」

マリア「私なんて、このタレだけで生活できますよ」

チコ「やめましょうよ……」

マリア「しかし、私はあのミハイル殿下といちどしっかりお話してみたいですね。」

チコ「ええっ?!ケチで守銭奴で銭ゲバで業突張りの潰れ肉まん殿下ですよ?!」

黒奈「殿下はつけるんだ」

マリア「性格云々はともかく10歳で国王をしていてダイヤ産業に着手し発明の天才。才覚だけで見れば相当なものじゃないですか」

ゆうな「……玉の輿とか狙ってる?」

マリア「私はまだ恋愛なんて、100憶の借金もあるし。それに三年くらい冷凍した肉まんを叩き潰したような物体はちょっとねぇ」

ゆえ「やっぱりもためもだいじ……」
なでなで
白奈「照れるわー」

ゆうな「スタイルも大事」
プニプニ
黒奈「腹をつつくな!」

マリア「最近の子供は進んでますね。」

チコ「っていうか、この中で最年長な私でも高1なんですよね……。なのに全般的に負けてる……スタイルとか…………」

ミハイル「くぉら!焼肉のタレ!とっとと帰るぞ!新しい金儲けの方法を考えたんだ!」
ガシッ!
チコ「ちょっ、きゃーーー!」

ゆうな「わぁ、ホントに拉致だ」

マリア「あ、私もそろそろ仕事の方に行きますね。また誘ってください」

ゆえ「おしごとがんばってください……」

マリア「ありがとー。あ、このキャベツもらっていっていいですか?」

ゆうな「いいよー」

マリア「よし、晩御飯確保～」

黒奈「たくましいなぁ」

白奈「ホントに」