ー日常ー街の住人達【4】
ー若社長邸宅:室内ー
マリア「奥さま!大変です!実はこれこれしかじかで!」
奥さま「ええっ中国の大財閥と!?」
大奥さま「国際結婚は難しいわよ!」
マリア「そんなことを心配している場合ではありませんわ!もし珠子お嬢様が金家にお嫁入りされたら名前がどうなりますか!」
奥さま「えっ、金(きん)」
大奥さま「珠子(たまこ)」
「「ええっ?!」」
マリア「このの場合珠世でもでもえらくかわりありません」
奥さま「金珠世(きんたまよ)……っ?!」
大奥さま「(名前の付け方…)」
奥さま「(間違えたかしら…)」
マリア「(よし、二人とも動揺している。ここでたたみこんで)お分かりですか!旦那様は欲に目がくらんでお嬢様をこんな危険な名前にしようとしているのです!しかし問題はそれだけではありません!これはいわば政略結婚!古来政治上、商売上の利益のために女の子を嫁がせることはよくありましたが、旦那様がやろうとしているのはまさしくそれで有ってこれは男性優位社会における悪しき特徴の一つ!女性を政治や商売に利用するための道具としか見ていないことの現れなのであります!」
奥さま「……そうよ、女性の人権をなんだと思っているの」
大奥さま「あの子の幸せをどう思ってるの」
社長「ただいまー凄い知らせが……」
奥さま「アナタ!!絶対反対よ!!見合いの話なんか断りなさいでないと離婚よ!」
大奥さま「親子の縁を切りますよ!!」
社長「なななな!?」
マリア「(旦那様を共通の敵にして共同戦線を張らせるのに成功あとはちょっとしたきっかけさえあれば……)」
社長「え、えーと……」
マリア「さっ、だんな様、大人にことわりの電話を」
社長「家政婦!この話はそもそもお前が!」
マリア「離婚されたいのですか?」
社長「あ、いや……」
マリア「大丈夫ですよ。あの大人物がこの程度のことでガタガタいったりしませんよ。」
社長「そうかなぁ、もしもし大人ですか……」
大奥さま「……珍しく意見があったわね」
奥さま「……そうですわね」
大奥さま「……ごめんなさい」
奥さま「え?」
大奥さま「名前のことよ。あの後やっぱりまずいことしたかなあって反省したの。謝ろうと思ったんだけど、でもあなた口も聞いてくれないから」
奥さま「お義母様…」
社長「ふゅ~。どの道15年ぐらい先の話だ、その時二人に縁があったらという事でもとより結婚を押し付けるつもりはない。そんな心配をするより体に気をつけて会社を一層盛り立てなさいと笑い飛ばされたよ。さすがは一代で財閥を築き上げた立志伝中の……」
マリア「旦那様、あっち」
社長「ん?」
奥さま「まあ、お義母さまったら」
大奥さま「ほほほっ」
社長「二人が笑顔で会話してるーーー!?なにをやった!毒を盛ったかワライダケでも食わせたか!」
マリア「んなアホな。必要なきっかけを与えただけです。予想より早くまとまりましたよ。つきましてはお約束のボーナスを」
社長「んっ、えっ、ああ……信じがたいが現実だ。もちろん約束は守る。いくらほしい?」
マリア「スバリ!」
マリアは指を一本立てた。
社長「1憶!」
マリア「10万」
「「?!」」
社長「たった、じゅ、じゅうまんっ?!」
マリア「一億なんてお金頂けませんよ!?」
社長「それじゃせめて財布ごと持っていけ!50万は入っているから!」
マリア「ええっ、そんな大金を!ありがとうございますそれではこれで失礼!」
社長「えっ、おい、まさかもうやめてしまうのか!」
マリア「新しい職場にいってバンバンオゼゼを稼ぐのでーす!」
社長「うーん、欲があるんだか無いんだか分からん奴だ……。」
マリア「奥さま!大変です!実はこれこれしかじかで!」
奥さま「ええっ中国の大財閥と!?」
大奥さま「国際結婚は難しいわよ!」
マリア「そんなことを心配している場合ではありませんわ!もし珠子お嬢様が金家にお嫁入りされたら名前がどうなりますか!」
奥さま「えっ、金(きん)」
大奥さま「珠子(たまこ)」
「「ええっ?!」」
マリア「このの場合珠世でもでもえらくかわりありません」
奥さま「金珠世(きんたまよ)……っ?!」
大奥さま「(名前の付け方…)」
奥さま「(間違えたかしら…)」
マリア「(よし、二人とも動揺している。ここでたたみこんで)お分かりですか!旦那様は欲に目がくらんでお嬢様をこんな危険な名前にしようとしているのです!しかし問題はそれだけではありません!これはいわば政略結婚!古来政治上、商売上の利益のために女の子を嫁がせることはよくありましたが、旦那様がやろうとしているのはまさしくそれで有ってこれは男性優位社会における悪しき特徴の一つ!女性を政治や商売に利用するための道具としか見ていないことの現れなのであります!」
奥さま「……そうよ、女性の人権をなんだと思っているの」
大奥さま「あの子の幸せをどう思ってるの」
社長「ただいまー凄い知らせが……」
奥さま「アナタ!!絶対反対よ!!見合いの話なんか断りなさいでないと離婚よ!」
大奥さま「親子の縁を切りますよ!!」
社長「なななな!?」
マリア「(旦那様を共通の敵にして共同戦線を張らせるのに成功あとはちょっとしたきっかけさえあれば……)」
社長「え、えーと……」
マリア「さっ、だんな様、大人にことわりの電話を」
社長「家政婦!この話はそもそもお前が!」
マリア「離婚されたいのですか?」
社長「あ、いや……」
マリア「大丈夫ですよ。あの大人物がこの程度のことでガタガタいったりしませんよ。」
社長「そうかなぁ、もしもし大人ですか……」
大奥さま「……珍しく意見があったわね」
奥さま「……そうですわね」
大奥さま「……ごめんなさい」
奥さま「え?」
大奥さま「名前のことよ。あの後やっぱりまずいことしたかなあって反省したの。謝ろうと思ったんだけど、でもあなた口も聞いてくれないから」
奥さま「お義母様…」
社長「ふゅ~。どの道15年ぐらい先の話だ、その時二人に縁があったらという事でもとより結婚を押し付けるつもりはない。そんな心配をするより体に気をつけて会社を一層盛り立てなさいと笑い飛ばされたよ。さすがは一代で財閥を築き上げた立志伝中の……」
マリア「旦那様、あっち」
社長「ん?」
奥さま「まあ、お義母さまったら」
大奥さま「ほほほっ」
社長「二人が笑顔で会話してるーーー!?なにをやった!毒を盛ったかワライダケでも食わせたか!」
マリア「んなアホな。必要なきっかけを与えただけです。予想より早くまとまりましたよ。つきましてはお約束のボーナスを」
社長「んっ、えっ、ああ……信じがたいが現実だ。もちろん約束は守る。いくらほしい?」
マリア「スバリ!」
マリアは指を一本立てた。
社長「1憶!」
マリア「10万」
「「?!」」
社長「たった、じゅ、じゅうまんっ?!」
マリア「一億なんてお金頂けませんよ!?」
社長「それじゃせめて財布ごと持っていけ!50万は入っているから!」
マリア「ええっ、そんな大金を!ありがとうございますそれではこれで失礼!」
社長「えっ、おい、まさかもうやめてしまうのか!」
マリア「新しい職場にいってバンバンオゼゼを稼ぐのでーす!」
社長「うーん、欲があるんだか無いんだか分からん奴だ……。」