ー日常ー街の住人達

ー道路ー

~星凪の場合~

星凪「ど、どうしよう……誰かに頼んだ方がいい、のかなぁ?誰か……誰か……あっ、あのー」

炎銃「あ?」

星凪「ひぅ」

炎銃「……ん?」

紅「どしたんだ?急に唸って」

炎銃「今そこに誰かいなかったか?ってか、俺に声かけたか?」

紅「いや、見てないし声かけてねーよ」

炎銃「んじゃ、気のせいか」

紅「誰かいたとしても振り向きざまに睨まれて唸られたら逃げるんじゃね?」

炎銃「睨んでねぇよ」

星凪「(こ、こわかった……。)つぎ、次の人に……。」

柏「……」

光臣「……」

星凪「(無理無理、絶対に無理。こわすぎるよぉ……)」

柏「チッ……」

光臣「どうかされましたか?」

星凪「(ひぃっ、ば、バレ…)」

柏「煙草が切れた。予定変更だ。帰るぞ」

光臣「御意」

星凪「ほっ……なんか怖い人ばっかり歩いてる気がする……次の人は…」

王「ほらほらー、走りまわったらダメだよん」

子犬A『ハッハッ!』

子犬B『ハッハッ!』

星凪「あ、優しそう……すみま…!?」

ジュリエッタ「おおぅっ!おおぅっ!何と美しい!!王様と小動物の組み合わせがこんなにも神々しいとはァァァ!!URYYYY!!」

王「ジュリジュリ元気だねぇ」

ジュリエッタ「はいぃ!この元気百倍!勇気リンリンですぞォォォ!」

王「そっかー、じゃあ、この後三人くらいよろしく、ね♪」

ジュリエッタ「お任せください!!膾切りどころか千切りでもしますぞぉーー!」

王「あはは、千切りにしちゃったらルリルリが直すのに頭抱えちゃうから首切りでねん」

ジュリエッタ「お任せォォォ!」

星凪「……わたしは何も見なかった。誰にも合わなかったって海ちゃんに言おう」




~海の場合~

海「ぐぬぬぬっ……あかん、うちがあとちょっと成長してグラマーな美人のお姉さまになったら全然届くのに、今やったらあと数センチ届かん~~!はぁはぁ……くっそー。あ、そこのお姉さん!ちょっと手貸してください!」

「えっ、うん。いいよ。」

海「即答な所が素敵やわ。あんな、この自販機の下に五百円落してん。そんで拾おうとしたけど手が届かんのよ」

「わかった。とってあげる。」

海「おおきになぁ。ええと……大きなお姉さん、名前はなんていうん?」

しゅり「瀬川しゅり。あなたは?」

海「うちは夏喜海。夏に喜ぶ海で夏喜海やで、しゅー姉ちゃん」

しゅり「んっ……取れたよ」

海「おおきに!って……百円?」

しゅり「あれ、違った……もう一回……よっと!」

海「これは……?」

しゅり「一セント硬貨……あれぇ?もう一回」

海「ナニこの自販機の下……もしかしてボーナスポイント?」

しゅり「今度こそ!」

海「ええい!こーなったら、取れるもん全部取ったって!!」
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