ー日常ー街の住人達【4】

ー池袋:宗方フルーツー

崇「今日は雨、か。」

六花「雨だねー。昨日まで温かかったから変に暖気の差で風邪ひきそう」

本郷「フッ」

六花「いやぁ、毎度です」

崇「何を買った?」

本郷「フッ」
スッ

崇「蜜柑か」

本郷「フッ」
剥き剥き

六花「ちなみに箱でお買い上げでーす」

崇「……」

本郷「ふっ」
サッ
崇「……俺にか」

本郷「フッ」

六花「ビタミンを取りましょうってー」

本郷「ふっ」

崇「過保護か。……くくっ!」

六花「え、今のツボ?!」

崇「いやいや、この年でここまで尽くされるとな。」

六花「いやいや、寄ってたかって祭り上げられてるでしょー」

本郷「ふっ」

六花「王なれば当然?」

本郷「ふっ」

崇「ふんっ。……なかなか良い味だ」

六花「今年は林檎と蜜柑は当たりっぽい」

本郷「ふっ」
剥き剥き

崇「食べ終わった傍から次を剥かなくていい」

鈴猫「あれ、崇」

崇「アレにやれ」

本郷「ふっ」
スッ
鈴猫「え、なに?みかん?」

崇「食べるといい」

鈴猫「は、はぁ……いただきます」

崇「さて、行くか」

本郷「ふっ」

六花「まいどー」

鈴猫「何しに来てたの?あの二人」

六花「ただの寄り道っぽいですよー」

鈴猫「暇なのか忙しいのやら……」

六花「鈴猫さんは?」

鈴猫「私は暇だから散歩」

六花「優雅ですね」

神姫「ちょっといい?」

京「こんにちは」

六花「らっしゃい」

鈴猫「あ、こんにちは」

神姫「みかんを箱でいただけるかしら」

六花「毎度ー。いくつほど?」

神姫「三箱」

鈴猫「三箱も?」

京「道玄と雲水のところに持っていくんだ」

神姫「一箱はうちのだけどね。」

六花「配達します?」

神姫「そうね……というところだけど、がりゅーが持ちたいそうだから軽く縛ってくれる」

京「この背負い駕籠に乗せてくれ」

六花「あいよー」

鈴猫「背負うの?」

京「鍛錬だ」

鈴猫「真面目というか……いいの?」

神姫「やりたいっていうからやらせてるのよ」

京「足腰の強さは基本だからな」

鈴猫「ああ、そう……」

六花「鈴猫さんの足腰とかも凄いからねー」

京「凄いのか!」

六花「ムチムチしてるー」

鈴猫「やめてもらえないかな~?」

神姫「足腰に関しては宗方さんの方が鋭そうだけどね。」

六花「いやいやー。はははっ。」
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