ー日常ー街の住人達【4】

ーエメラダ宮殿:食堂前ー

スピリ号「今日の占いは……」

【魚はいけません】

食堂係「今朝はごちそうだぞ。魚のシチューだ」

「「「「おおー!」」」」

チコ「私は殿下にご飯……餌持っていってからいただきますね。」

ムーン1「ごめんねぇ。チコちゃんの分は残しておくから」

チコ「いえいえ」

スピリ号「僕はパンだけでいいや」

ムーン3「なんだいおかしな奴だな」


~30分後~

ムーン3「代わってくれー!」
ムーン4「トイレはやくしてくれー!」

スピリ号「どうしたんだい?」

チコ「全員、魚に当たってお腹壊したらしいです」

スピリ号「きみは?」

チコ「殿下に食べられちゃって、でも、殿下は……」

ミハイル「まったく情けない奴らだ」

チコ「ぴんぴんしてます」

スピリ号「……すごい。」

チコ「ですよね」

スピリ号「(本当に当たる占いが存在するんだ。あの本があれば、僕は人生に迷わずに済む!)」

それからもアドバイスは当たり続けスピリ号はさらに本を頼りにするようになって……。

ある日の事……。

スピリ号「……」
ぼこっ!
ムーン5「えっ?」

スピリ号「……」

ムーン5「スピリ号、なぜ殴った?」

スピリ号「そういうアドバイスだったから……」

ムーン5「わけのわからんことをいうなーーー!」

ミハイル「こら、なんの騒ぎだ」

ムーン5「殿下!実はこれこけしかじかで!」

ミハイル「スピリ号が必ず当たる本にハマっておかしくなってる~~~~?」

ムーン5「はい!」

ミハイル「そんな本があるわけがない」

スピリ号「あるんです!絶対に当たるんです!一度も外れてないんです!」

ミハイル「そんなはずは……!ためしにボクニ貸してみろ」

ムーン4「だめですよ。僕たちも借りてやってみましたが僕たちだと白紙のページしか出ないんです。」

ムーン5「アドバイスがもらえるのはスピリ号だけなんです」

ミハイル「ならお前がやれどうやったらオゼゼが儲かるか聞いてみろ」

チコ「また、そんなことを……」

スピリ号「……どうしたらお金が儲かりますか?」
ぺら
【あなたの上司に生命保険をかけなさい。】

ミハイル「お前の上司というと僕が保険をかけるとどうなる」

スピリ号「上司が死んであなたに保険金が入ります」

ミハイル「!!」

スピリ号「さっそく保険を……」
フラフラ

ミハイル「コラぁ!」
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