ー日常ー街の住人達【4】

ー池袋界隈ー

ミハイル「暇だなぁ」

チコ「国に帰ったらどうです?」

ミハイル「なるほど、おい、焼肉のタレ」

チコ「萌原」

ミハイル「エバラ」

チコ「がるるっ!」

ミハイル「まぁいい、ちょっとこれを見てみろ」

チコ「何ですかこれ?」

ミハイル「プリチーな僕の人差し指だ」

チコ「……指の先にあるもの」

ミハイル「指の先にあるのは爪だ」

チコ「話が進まない!」

ミハイル「これはワープ装置だ」

チコ「ワープ?」

ミハイル「こんな感じだ」
ピッ


~~


ー常春の国:エメラダ宮殿ー

ミハイル「……」

チコ「……は?!」

ミハイル「おー、ちゃんと成功した」

チコ「え、ちょ、ここどこですか?!」

ミハイル「僕の宮殿だ。それより腕とか足とか指はあるか?」

チコ「なんですかそのおっそろしい質問は……」

ミハイル「このワープ装置、無理やり小型化し過ぎて動作が不安定でな。この前、モルモットで実……部下に試させたらどこかに行った」

チコ「むちゃくちゃだー!」

ミハイル「実験には色々と犠牲が必要なんだ。おーーい!誰か居ないのかー!」

「ん?誰だカエルを潰したような声で叫んでる……で、電化!?」

ミハイル「誰が電化だ。殿下とよべ」

「し、しつれいしました!ミハイル殿下」

チコ「あのひとは?」

ミハイル「ふっ、彼らはエメラダ王国王直属の武官部隊のムーン部隊」

チコ「月部隊?」

ミハイル「それでもいい。」

ムーン1「ひとりひとりはムーン武官と呼ばれてます。単に「ムーン」とのみ呼ばれることのがおいですけど。こうみえてエメラダ全軍から選抜されたエリート軍人によって構成されており、およそ400名が在籍しています。平均年齢は26歳。」

チコ「最後の方の情報いらなかったです」

ミハイル「そんなことより、これを片付けておけ」
ポイっ
ムーン1「おっと……これは確か小型ワープ装置」
プシュー、ガタガタ!

チコ「え?」

BONN!!
ムーン1「ぎゃー!」

ミハイル「ジャスト3分」

チコ「ちょ、ば、爆発したけど?!」

ミハイル「動作が不安定といっただろう一度の使用後3分でああなる」

ムーン1「アチチチッ!」

チコ「燃えてるよ!ちょ、み、水!」

ミハイル「ミミズなら土のなかに居るだろう」

チコ「そうじゃねぇーーー!!」

ムーン2「うわっ!なんだ!」

ムーン3「おい、誰かが火だるまになってるぞ。水持ってこい、っていうか、そこの消火器だ!」

ミハイル「あはははは」

チコ「なんで笑ってるのこの人…」
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